SOLDIERS in FF12

カトブレパス編

カトブレパス：（依頼人：戦士長スピネル）
私の望みはただひとつ、戦士の道を捨てねばならないほどの傷を兄に負わせたカトブレパスを斃したい。たとえ戦いのあとに命を落とすことになっても。ヤツは……兄のカタキなのだ。どうか私の戦いを見届けてほしい
（『ファイナルファンタジー12　シナリオアルティマニア』より）

１

ザックス：　「クラウドー。ナナキから手紙来てるぞ」
クラウド：　「へ？　なになに……いま出てるカトブレパスのモブハントを引き受けてくれだってさ」
ザックス：　「いいんじゃねえの？どうせ２、３日は仕事の予定入ってなかったし」
Ｃ：　「セフィロスは？」
Ｓ：　「店は新しく入ったバイトの子供達に任せておけばいい」
Ｃ：　「よし、行こうよ、皆」

スピネル：　「もしや、張り紙を見て来たのか？　君のような子供は家に帰って……うぐっ！」
ナナキ：　「あ、遅かったか……集落の外で戦いに明け暮れてたから知らないのは無理ないけどね。スピネル、クラウドにはちびだのかわいいって言うのは禁句だよ。チョコボも駄目。子供と女性と（一般の）老人以外はぶん殴られるからね」
スピネル：　「早く言ってくれ。今のであばらが一本折れたぞ」
Ｎ：　「ケアルラ！　久しぶり、クラウド……とザックス＆セフィロス」
Ｓ：　「俺たちはおまけか？！」
Ｚ：　「ナナキ、ティファがセブンスヘブンで働かないかって行ってたぞ珍しい犬ってことで客寄せになるんじゃないかって」
Ｎ：　「オイラは犬じゃない！……でもオイラの種族って結局不明なんだよな」
Ｃ：　「なるほど……つまり沈没飛空挺の正体不明と同じなんだな」
Ｎ：　「オイラをあんな軟体動物と一緒にしないでくれる（怒）？　同じなのはむしろセフィロスだろ。翼が生えてるとはいえイカになったんだから」
Ｓ：　「ほう……（正宗抜いて）よほど犬鍋になりたいようだな」
Ｎ：　「（リミテッドムーンとマテリアをつけながら）反応するってことは自覚あるんだね」
スピネル：　「あの……仕事の話をしたいのだが」
Ｎ＆Ｓ：　『外野は黙ってろ』
スピネル：　「……はい；」
Ｓ：　「最終戦のとき尻尾ではたかれた恨み、晴らしてくれよう。……ここまでくると、敵意を通り越して親しさすら感じるぞ」
Ｎ：　「同感だね」
Ｓ：　「一回死んで反省して来い！」
Ｎ：　「そっちこそ！」
スピネル：　「……」
Ｚ：　「すまねえな。あいつら仲悪くてよ」
Ｃ：　「話はおれたちが聞くよ」
スピネル：　「わかった。あっちで人外魔境な戦い（片方は人じゃないけど）をしてる二人は放っておこう」

Ｓ：　「フレア！　波晄撃！」
Ｎ：　「リフレク！　ルナティックハイ！　はああっ！」

スピネル：　「私が奴を討つ理由は……」

Ｓ：　「メテオ！」
Ｎ：　「いつまで同じ魔法に頼ってるつもり？　スターダストレイ！」

スピネル：　「カトブレパスは……兄の仇なのだ。……」

Ｎ：　「ハウリングムーン！」
Ｓ：　「犬風情が……調子に乗るな！　セフィロスコンボ・インコンプリート！」

スピネル：　「……引き受けてくれてありがとう。しかし話は聞き取れたか？　かなりやかましいが」
Ｚ：　「ああ、大丈夫だ。……おお、拮抗してるみたいだな」

Ｓ：　「ほう……何がお前を強くした？」
Ｎ：　「あんたには言いたくないね！」

Ｃ：　「ずいぶんと懐かしいセリフだな。何千年前だっけ」
Ｚ：　「さあ？　じゃ、行こうか」

２

（ゼルテニアン洞窟に到着）
Ｃ：　「へえ、ここにいるの？　前にマリリス倒しに来た時には会わなかったけど」
Ｚ：　「あの時は入り口の近くでうろうろしてただけだろ。いるとしたらもっと奥のほうだ」
スピネル：　「ああ。この洞窟の魔物は入り口付近と奥の方とじゃ強さが格段に違うから注意してくれ」
Ｃ：　「そんなに強いの？」
スピネル：　「ああ。入り口付近がＬｖ１５前後だったのに、舐めて奥へ入っていっていきなりLv40くらいの魔物の群れに出くわして全滅、あるいはかろうじて逃げ出したという奴はかなり多い。実は私もその一人だ」
Ｚ：　「まあ、大丈夫だろ。Lv40なんて俺たちの敵じゃないし」
Ｃ：　「Lv99だしね。でももう昔のことだし、おれのＬｖ150あっても驚かないよ」
スピネル：　「そ、そうか……しかし本当に放ってきてしまったが集落は大丈夫だろうか？」

その頃……
（戦ってるのは集落の外なので、集落には被害無し）
Ｓ：　「お前への贈り物を考えていた……首輪と骨付き肉を贈ろうか。お預けをくらい、恨めしそうな顔をする飼い犬の姿を見せてくれ」
Ｎ：　「気を使わないでくれ！　あんたが他人に気を使っても似合わないよ」

Ｚ：　「まあ、だいじょうぶだろ。さっきエアリスとティファを呼んどいたから」
スピネル：　「不安だ……ん？」
Ｚ：　「なあ、カトブレパスってこいつ？　召喚獣みたいだけど」
スピネル：　「いや……こいつはおそらく神話に出てくる伝説の魔物、アドラメレクだろう。走るぞ！」
Ｃ：　「待ってよ！　召喚獣を前にして逃げるわけには……」
Ｚ：　「後でいいだろ。今はカトブレパス討伐が優先だ！」
Ｃ：　「仕方ない、また今度にするよ」

スピネル：　「よし、今度こそカトブレパスだ。行くぞ！」
Ｃ：　「どうする？」
Ｚ：　「とりあえず見てようぜ」

（５分後）
スピネル：　「くっ……このままでは埒があかん。手を貸してくれ」
Ｃ：　「分かった！　超究武神覇斬！」

カトブレパス討伐完了！

Ｃ：　「あれ？　案外弱かったな」
Ｚ：　「いや、お前の基準で言うなよ」
スピネル：　「私の今までの苦労は……。強さの秘訣を教えてくれ！」
Ｃ：　「わかった。特別サービスとして教えてやるよ。しかも無料でだ！　よく食べて、よく寝ること。以上！」
スピネル：　「……；」
Ｚ：　「なんだよ、そのぐうたらコンボは。普通の連中がやったら太るぞ」
スピネル：　「後半のツッコミはちょっと違うぞ」
Ｃ：　「あ、あとチョコボとよく遊ぶこと」
Ｚ：　「それは確かに。あの地上最強の生物と遊んでりゃ自然と強くなれるな」
スピネル：　「聞くんじゃなかったとちょっと後悔……」
Ｚ：　「まあまあ。幸い集落のすぐ近くにはチョコボがいるし、まれに赤チョコボLv99も出てくる。最高の条件じゃねえか」
スピネル：　「……まあ、考えておこう。とりあえず集落に戻るぞ」

Ｎ：　「お帰り、クラウド」
Ｃ：　「なんでこんなところで寝てるんだ？」
Ｎ：　「途中で割って入ってきたティファに貰った肉に痺れ薬が仕込んであって……まだ動けないんだよ」
Ｚ：　「セフィロスは？」
Ｎ：　「エアリスのホーリーでダウンして、引き摺られてったよ」
Ｃ：　「引き摺られすぎて、磨り減らなきゃいいけどな」

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