SOLDIERS in FF12

ボーパルバニー編

ボーパルバニー：（依頼人：ネフィーリア）
この里にはボーパルバニーの尾から作る黒兎香という薬香があるわ。それを調合できれば、薬氏は一人前と認められるのだけど、アリーシャは足を痛めて走れないから、素早いボーパルバニーを捕まえられないの。力を貸してくれる？
（『ファイナルファンタジー12　シナリオアルティマニア』より）

Ｓ：　「ザックス、あたらしいモブ討伐の仕事が出てたぞ」
Ｚ：　「へえ、どこなんだ？」
Ｓ：　「依頼人はエルトの里だ。なんでも森にゆかりのある戦士が必要らしい。俺たちなら大丈夫だろう」
Ｚ：　「まあ、確かにな。ゴルモア大森林ではクァールの毛皮を乱獲し、幻妖の森ではマンドラーズと追いかけっこして、更にサリカ樹林ではチョコボと戯れてるし。森にはゆかりがある」
Ｃ：　「この依頼人が言ってるのってそういう意味じゃないと思うけど……まあいっか」

ネフィーリア：　「キミたち、掲示板を見てきてくれたの？　ボーパルバニーはゴルモア大森林の幻の黒ウサギ。ボーパルバニーの尾は黒兎香って薬香の材料になって、黒兎香を作ることがヴィエラの薬師が一人前と認められる条件なの。でもアリーシャは足を痛めてしまってボーパルバニーを捕まえられない。だからかわりに狩ってきて欲しいの」
Ｃ：「どこにいるんだ？」
ネフィーリア：　「ゴルモア大森林のどこかにいるはずよ」
Ｓ：　「もう少しはっきりした場所はわからんのか？」
ネフィーリア：　「警戒心が強いそうだから……多分強い魔物が多くて人が入らない幻妖の森の近くかも」
Ｚ：　「分かった」

〜ゴルモア大森林　葉ずれのしみる路〜

Ｓ：　「本当にここなのだろうな」
Ｃ：　「彼女、多分って言ってただろ」
Ｚ：　「おい、いたぞ！」
Ｃ：　「逃げた！　待てー！」

（一時間後）

Ｓ：　「ええい、すばしっこい！　見失ったのはこれで何度目だ」
Ｚ：　「８度目だ……ただおいかけるならともかく、ダークスケルトンがこう大量に出てこられると邪魔だな。丈夫な骨を盗んでる間に見失っちまう」
Ｃ：　「さっさと倒して追いかければいいだろ」
Ｚ：　「しょうがねえだろ。ガンビットに『ＨＰ＝１００％の敵→盗む』がついてるんだ。しかも盗賊のカフス装備だし。丈夫な骨は高く売れるんだ」
Ｓ：　「あとにせんか！　こうなったらニブルヘイムのようにこの森ごと焼き払って……」
Ｃ：　「超究武神覇斬ー！　そんなことしたら他のヴィエラたちに気付かれるし駄目に決まってるだろ！　だいたい近距離攻撃しかできない俺たちじゃこういう仕事向いてないよ。銃とか弓とかあればまだ楽なのに！」
Ｓ：　「クラウド……せめて画竜点睛くらいに……」

結局仕事を終えたのは更に二時間後、ブリザガで塞いだ狭い通路に追い込んでやっと倒せたらしい；