Cloud's shop

FF７では最強の召喚獣としておなじみのナイツ・オブ・ラウンドですが、原典はアーサー王物語です。
中世騎士物語としてイギリス、ヨーロッパ中心に広がった有名な民間伝承で、エクスカリバーを継承した青年アーサーはブリテンの王となり、一大王国を築きます。
ただし、これはひとつの物語ではなく、その王の下に集まってくる騎士たちの冒険譚を集成したものです。
アーサー王とガウェインの友情話とか、ランスロットと王妃グィネヴィアとの不倫物語とか、トリスタンとイゾルデの恋愛譚とか。マーリンとモーガンの夫婦喧嘩とか。そのほかいろいろ。

そのばらばらなエピソードの中心となるのが、魔術師マーリンがアーサー王の宮廷に拵えた十二の席がある円卓。ここに座る騎士が円卓の騎士として名誉を戴けるというわけです。
この十二人の騎士は固定ではなく、それぞれのエピソードやその話の時代によっては死亡したり剥奪されたりと、さまざまな騎士たちが交代します。ですから、どの席がどのキャラと決まっているわけではありません。
ご興味がおありなら、さまざまな作家さんがこの伝承を大河ドラマとして見事に再構成してらっしゃいますので、お探しになってみてはいかがでしょうか。

というわけで、Cloud's shopシリーズ作中（特に後半）、説明もなしにさまざまな比喩が飛び交うこともあるかと思いますが、わからないところはすっ飛ばしたりして、SZCの冒険譚（？）をお楽しみいただければと思います。

UTILITY MEN contents