SOLDIERS in FF12

憤怒の霊帝アドラメレク

憤怒の霊帝アドラメレク：
体の赤い模様を抑えて翼にボリュームを持たせれば、ヴィンセントのカオスに似ている。遠距離攻撃さえ使えれば、斃すのに苦労はしない。

１

注・この話はモブハント・カトブレパス編の続きです。

Ｓ：　「帰ったぞ」
Ｃ：　「あ、おかえり。磨り減ってはいないみたいだな」
Ｓ：　「俺はな。だがコートが一着ぼろぼろになった。あれは気に入っていたのに……」
Ｃ：　「どれも同じだろ？」
Ｓ：　「違うのだ。お前には同じに見えるんだろうが、材質、デザインなど一着一着違うのだぞ」
Ｃ：　「ふーん。まあいいや。で、この丸１日何してたの？」
Ｓ：　「あの後、セブンスヘブンで延々とエアリスに説教された」
Ｃ：　「なんて？」
Ｓ：　「いつも同じさ。なんでも屋の心構え、出張料金の請求……呼び出したのはザックスだからあいつに請求するように言ったが」
Ｃ：　「おれじゃないからいいか。ところで、ザックスが帰ってきたらゼルテニアン洞窟行こうと思うんだけど。召喚獣がいるんだ」
Ｓ：　「……また増えるのか。ところでザックスはどこだ？」
Ｚ：　「ただいまー……ってうわっ！（正宗を真剣白刃取り）何しやがる！」
Ｃ：　「どうしたんだ？」
Ｓ：　「クラウド。ザックスも裏切り者になった。そういうことだ」
Ｚ：　「俺、何かやったっけ？」
Ｓ：　「エアリスとティファを呼んだだろう。奴らが俺の天敵だと知っていながらよくも……」
Ｚ：　「それが一番楽だし」
Ｃ：　「やめろよ。ザックスが死んだら誰が掃除洗濯その他諸々の家事をするんだ？」
Ｚ：　「そうだそうだ……って酷いぞ！それでも親友か!?」
Ｓ：　「騒々しいな、子犬のザックス」
Ｚ：　「くっ、このままだとマジで殺られる……」
Ｃ：　「さて、漫才はこの辺にしといて早く行こうよ。おれ、早く召喚獣に会いたい」
Ｓ：　「漫才ではない！」
Ｃ：　「どっちでもいいよ。新しいコートの代金払わせるってことで手を打てば？」
Ｓ：　「ふん、まあよかろう」
Ｚ：　「よくない！」

２

Ｃ：　「こんばんは。予告どおり来たよ」
アドラメレク：　『うわっ！　もう来たの！？』
Ｚ：　「なんでそんなに驚いてるんだ、あんた？」
アドラメレク：　『いや、実はあんた達が来る前に夜逃げしようと思ってたんだ。その強さと非常識さは他の召喚獣やモンスターから聞いてたからね。俺もボコボコにされたくないし……。結局間に合わなかったけど』
Ｓ：　「お前、召喚獣だろう。エネルギー体に痛覚などあるまい」
アドラメレク：　『気分の問題だよ。殴る蹴る斬るされて喜ぶ趣味は俺には無い！』
Ｚ：　「ならさっさとライセンスくれればいいだろうに」
アドラメレク：　『少なくともここ（イヴァリース）じゃまず力を試すってのが決まりなんだよ。別に俺がいなくても雷属性はラムウの爺さんがいるでしょ？』
Ｃ：　「駄目だよ。この間呼び出したら久しぶりだからって張り切っちゃってさ。張り切りすぎてぎっくり腰になっちゃったんだ」
アドラメレク：　『ぎっくり腰って……；　召喚獣でもなるものなのか？』
Ｃ：　「半実体化してるんだし不思議じゃないだろ」
Ｓ：　「いや、十分不思議だと思うが」
アドラメレク：　『爺さん……安らかに眠って』
Ｓ：　「死んどらん。そもそも召喚獣は消滅はしても死にはせん」
Ｃ：　「なんか今日のあんたって突っ込みばかりだな」
Ｓ：　「やかましい……で、やるのかやらんのか」
Ｃ：　「もちろん、戦うよ！」
アドラメレク：　『まあ、この状況じゃ戦闘は不可避みたいだしね。というわけで閃光砲！』
Ｓ：　「不意打ちとはいい度胸ではないか……ん？」

コープス（このマップで出てくるゾンビ系のモンスター。倒してもうじゃうじゃ出てくる）
Ｚ：　「強さはたいしたことないけど数が多いな。なんで一度に３０匹も出て来るんだよ」
Ｓ：　「クラウドがいるから通常より多く寄ってくるのだろう」
Ｃ：　「あーもう面倒くさい！　ホー」
Ｓ：　「やめんか！　ファイガ！」
Ｚ：　「セフィロス、なにクラウド焦がしてんだよ。香ばしくなっちまったじゃねえか」
Ｃ：　「セ〜フィ〜ロ〜ス〜!!（怒）」
Ｓ：　「ここでホーリーなど使われたら俺まで戦闘不能になるではないか、馬鹿者！」
Ｃ：　「う……じゃあどうするんだよ」
Ｓ：　「ここはザックスにまかせろ！　俺たちはアドラメレクを倒すぞ」
Ｚ：　「わかった！……って何押し付けてんだよ！」
Ｃ：　「でもおれ遠隔攻撃攻撃覚えてないよ？」
Ｓ：　「飛び上がって攻撃すればよかろう。一般人ならともかくソルジャーなら十分届く高さだ。なんで今まで気がつかなかったのか……それに魔法もあるし」
Ｃ：　「あ、そっか。気がついてみると今までズーとかガルピュデスとかにいちいち武器替えてたのが馬鹿みたいだな」
アドラメレク：　『随分と余裕があるね。裁きの雷！』
ザックス：　「ぐああっ！……お前ら、さっさとやれ！ 我慢の限界くらいたいか!?」
Ｃ：　「仕方ないね。Lv２．画竜点睛！」
Ｓ：　「ブリザガ！」
アドラメレク：　『うわっ……ライセンスあげるからもうやめて。寒いの苦手なんだから」
※アドラメレクは氷弱点です

クラウド達は憤怒の霊帝アドラメレクの召喚ライセンスを授かった！

Ｚ：　「……正確に言うと奪い取ったの間違いじゃねえか？」
Ｓ：　「『密猟』とか『暗闇殺法』という技が普通にある世の中だ。気にするな」
アドラメレク：　『……やな世の中だね』

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