FF7 MEMORIES

　ようこそ、自然主義の村ボーンビレッジへ。なんの用かな？

　セフィロスを見かけたか？

ああ、黒い服の男か。古代種の神殿を探していたな。

　古代種の神殿？

ずうっと南に行ったところだ。ちょうど、この村と内海を挟んで反対側だよ。森のなかにそびえるピラミッドさ。

　どうやって、なかに入る？

キーストーンがないとダメさ。

　キーストーンって？

文字どおり鍵となる石さ。どこかの金持ちが持っているって話だな。

　ああ、知っている

　もういい

　ありがとう

　なにをしている？

化石を掘っているのさ。大地が語るこの星の歴史……。

　わたしたちは最新のシステムで地下に埋まっているものを発見するの。爆弾で人工的に地震を起こし、その振動の反射を測定するのね。
　ルナハープという楽器があれば、眠りの森は目を醒ますはず。目を醒ませば、森は道をひらくと言われています。
　発掘ってのは地道な作業だよ。俺たちが掘り起こした宝物は、テントの横の箱にしまっておくんだ。覚えておきな。
　この先の森は眠りの森と呼んでる。森が眠り、まどろんでいるあいだは、そこに迷いこんだ人間を惑わすと言われています。入ったら二度と出られないとも……。
　なにか買ってくかい？

　ん？　また客か。こんな辺鄙なところによくもまあ。けど、ひと足遅かったな。【キーストーン】なら、もうねえよ。
　キーストーン？
　なんだ、おまえら、あれ目当てで来たんじゃないのか？　キーストーンってのはこの世界のどこかにある古ーい神殿の扉をあける鍵よ。聞いて驚け、その神殿とは、なんと、古代種の神殿だ！
　古代種の神殿……。
　ゲラゲラゲラゲラ。本気にするなよ。ただの言い伝えなんだからよ。

　ん？　なんだ？

　キーストーンはどこだ？

　売っちまったよ。いやーよ、俺も売る気はなかったんだけど、どーも、あの人の有無も言わさぬ迫力に負けちまって、つい……。
　どこの誰に？
　ゴールドソーサーの園長をやっている【ディオ】だよ。確か、展示室に飾るって言ってたから行ってみな。

　神殿はどこだ？

　だから、言い伝えだって。まあ、けど、本当にあったら面白えな。そういや、こんな話聞いたことあるぜ。古代種の神殿には【究極の破壊魔法】が隠されてるとかなんとかな……。
　究極の破壊魔法……。
　だ・か・ら！　本気にするなって言うの。

　ほかの話

　ここの武器はぜーんぶ、俺さまの作品だ。けど、最近は材料が手に入らなくてなあ。そうだ、あんたたち、ミスリル持ってねえか？　もし譲ってくれるなら、なにかプレゼントするぜ。（譲る／譲らない）ありがてえ。じゃあ、大きい箱か小さい箱か、ひとつ選んで持ってっていいぜ。

　なんでもない

　金持ちってのはわからねえもんだな。なんでも、ゴールドソーサーにいるディオってやつは石ころまで集めてるらしいぜ。
　タークスとかなんとかいうやつらが来て、キーストーンっていう石を10000ギルで買うって言ったんだ。じゃあ、ここに落ちてる石ころならいくらで買ってくれるんだ？　って訊いたら殴られちまったよ。ちくしょう！

「キーストーンだ……」
「はっははははは、久しぶりだな、少年よ。ん？　それが気に入ったかね？」［武器職人に会っていない：　それは、ここから【川】を挟んで南にある小屋に住んどる男から譲ってもらったのだよ。それについて詳しい話を聞きたいのならば、そこに行きたまえ］
「これを貸してもらえないか？」
「はっはははは、残念だが、貸し出しは禁止だよ。ふーむ、しかし、話によっては譲らないこともない。きみたちには借りもあるしねえ」
「条件は？」

　はっはっは、私を楽しませてくれたまえ。

　なにをすればいい？

そうこなくては！　はっはははは、そう難しいことではないよ。ここは闘技場だ。少年のその力、私に見せてくれたまえ。少年ひとりでな。期待しているぞ！

　そんな気分じゃない

そうか……では、この話はなかったことにしよう。はっはははは！　やはりキーストーンが欲しいのだろう？　私を楽しませてくれるのかな？

　８勝
　はっはははは！　やるな、少年よ！　よし、約束だ。持っていきたまえ。そうだ、これもやろう。（防弾チョッキ、チョコボの羽）

　５〜７戦後中断
　なかなかやるではないか、少年！　よかろう、約束だ、持っていきたまえ。ついでに、こいつもやろう。（防弾チョッキ）

　敗北、または５戦目までに中断
　ふーむ、こんなものか。まあ、よかろう、約束だ！　持っていきたまえ。

「では、また会おう少年！　はっはははは」

「あっ、お客さん、申しわけございません。ロープウェイが故障してしまいまして」
「……ということは？」
「申しわけございません！　修理が終わるまでここから出られないのです」

　どないしたんですか？

「しゃあないな〜、ときどきあるんですわ。せや！　ここのホテルに泊まりましょ！　ちょっと顔利くんですわ。話つけてきます〜」
「修理が終わり次第、連絡させていただきます」

「そういや、全員そろうのは滅多にありませんな。クラウドさん、どうやろう、このへんでここまでのまとめ、やってもらえませんか？　ボクは途中参加やから、よおわからんとこあるんです」
「おっ、賛成だぜ！」

　それはいい考えだ。

　オレは最初からいるけど、よくわからなくなっちまった。クラウド、なにがどうなってんだ？　まとめてくれ！

　疲れてるからいや

　あとは寝るだけじゃねえか！　若いくせになに言ってんだよ。

　やってみよう

「ふう……俺たちはセフィロスを追いかけている。セフィロスは約束の地をめざしているはずだ」
「約束の地だあ？」
「魔晄エネルギーに満ち溢れた豊かな土地……これは神羅の考えかただ。実際にはどんなところなのか、どこにあるのかすらわからない」
「セトラの民は約束の地へ帰る。至上の幸福が約束された運命の土地」
「セトラノタミ？　なんだ、それ？」
「古代種は自分たちのことをそう呼んでいたの。ねえ、コスモキャニオンで長老たちの話、聞かなかったの？……古代種も、約束の地、どこにあるか知ってるわけじゃないってこと。求めて、旅をして、感じるの。ああ、ここが約束の地だ、ってね」
「エアリスも……わかるのか？」
「たぶん、ね」
「セフィロスが世界のあちこちを歩きまわっているのは約束の地を探してるのね」
「それだけじゃない、きっと。ほかにも探してるものがある」
「黒マテリア……だな」
「ディオさんから聞きましたで。黒マントの男が黒マテリア探してるって」
「その黒マントもわからないわ。数字の刺青がある黒マントの人たち、何人いるのかしら？」
「……あのさ、オイラの刺青は13なんだけど」
「その刺青は……どうしたんだ？」
「……宝条にやられたんだ。ほかのは戦士の魔除けだけど、数字だけは宝条がやったんだよ」
「最低でも十三人？」
「……あのね、黒いマントの人たちは宝条になにかをされた人たちだと思うのね。セフィロスとの関係……それ、よくわからないけど、だから、セフィロス本人だけ追いかければいいんじゃないかな？」
「それ、賛成だぜ！　ややこしくてしょうがないからな」
「それにね……ごめん、なんでもない。わたし、疲れちゃった。部屋、行くね」
「なんやねん、急に！」

　おっ！　終わり？　アタシも寝るよ！

「もうおしまいですか？　黒マテリアの話はどうなったんです？」
「話したってなにもわからないさ」
「行動あるのみだぜ！　明日だ、明日！」
「クラウド……オイラ、ナンバー13だ。オイラもおかしくなっちゃうのかな？」
「宝条がなにをしたのかわからないけど、いままで大丈夫だったんでしょ？」
「でも……」
「弱気にならないで」
「でも、オイラ……」
「しつこいわよ、レッド13！　うじうじしないで！」
「ティファ？」
「不安なのは、あなただけじゃないのよ！」
「なんや知らんけど、変なことになってしまいましたな〜」

　おい、シド。部屋に戻るぞ。

「グー……グー……」