FF7 MEMORIES
七番街スラム
列車墓場駅
「おう、みんな集まれ！ 今回の作戦は成功だ！ だがな、気を抜くなよ！ 本番はこれからだ！ あんな爆発でビビるな！ 次はもっと派手にかますぞ！ アジトに集合だ、行くぞ！」
長いあいだ駅員をしてますとね、いろんな人生の場面を目撃することになります。出会い、別れ、喜び、悲しみ……少々のことじゃ驚きません。いつごろからですかね……お客さんと私のあいだにね、見えないレールを敷いてしまうんですよ。お客さんの人生には立ち入らないようにね。私なんぞはただの駅員。そういう生きかたが楽なんですかね。それでもね、心の踏切が麻痺するときはありましたよ。戦争中のことでしたね。あの頃はつらい場面が多かったです……いや、その話はまたの機会に……。始発の出発時刻はミッドガル時05時04分になります。肝心なことは話してくれないんだな
今夜は帰さないよ。
エェ！ ね、どっかで休んでいこう。 エェ！ でもこのあたり、列車墓場しかないし、おばけ出るっていうし。 ……しまった。 え？？？？？
貴様、なんの用だ？ この俺が何者か知らんわけないだろう？ ここから先は立入禁止だ。俺はここで、おまえみたいな浮浪者を追っ払うケチな仕事をしてるもんだ。わかったら、さっさと失せろ！
さ、さすが先輩！ おう、無駄口叩くんじゃねえ！ え、で、でも……。 あ、あ、あの……すいません、ここから先は立入禁止なんですが。こ、こんな感じでいいでしょうか、先輩？ もっと堂々とせんか！ え、で、でも……。
おっおっおっと！ ああ、なんてことを！ 邪魔しないでくれよ……ったく。ん？ あんたも見に来たのか？ 上で爆弾テロがあったんだってよ。この柱がぶっ飛んだらこのスラムも終わりだからな……まあ心配するだけ無駄だったな。なあ見てみろよ、いつ見てもどでかい柱だなぁ。ほら……なんだか素敵で不思議な場所だろ。俺の場所だが、たまには見に来てもいいぞ。じゃな、兄弟！＜ 兄弟と話しているとバレットが呼びに来る ＞
おいクラウド、こっちだ！七番街スラム
あけないよ、帰ってちょうだい。
本日は閉店しました。またのご来店をお待ちしております。
ねえねえ、知ってる？
興味ないねあ、そ！
知らないよニュースの速報があったのよー。上で爆弾テロがあったっていうじゃない。それも魔晄炉の爆発。これがどんなに大変なことかわかる？
興味ないねあ、そ！
わからないよ情報通のわたしに言わせればね、ミッドガルの電力が麻痺しちゃったら、コンピュータとか信号とかいろいろ止まっちゃうじゃない。経済的損失は、んー、十億ギルはくだらないし、それにたくさんの罪なき人々が死んだと思うのよ。爆破が夜中だったからまだいいわ。眠ってた人はそのまま目が覚めないだけね。とにかく、魔晄炉の爆発でミッドガルは大混乱らしいの。
まったくよう、今夜はどうなってんだかよ。さっきまでずいぶん長く停電してたから妙だと思ったらよ、上で魔晄炉爆破テロが起きたっていうじゃねえか。酒かっくらいながらニュース見てりゃよ、突然店を追い出される。たまんねえよなあ。酒飲みかけだったのによ。あっ、勘定もまだだ……。なんですって？
うう……酔っ払っちゃった。手作りカクテルおいしいんだもんなあ。きついんだもんなあ。なんだこいつ？
へへ……幼なじみに早く会いてえか？ 幼なじみ？へ！ とぼけちゃってよ。いいのかねえ……よし、先に入ってろ。
そこ、どいてくれへ！ まあ落ち着けよ。街のやつらに怪しまれるとまずいからな……よし、先に入ってろ。
＜ すぐには酒場に入らず、うろうろしてみる ＞
ようクラウド！ ちょろちょろすんじゃねえ！セブンスヘブンに行く前の武器屋
よう、なんだおまえ？ 俺に話しかけるってことは素人だな？ 素人だ それがどうした。誰だって最初は素人だろ。 素人のくせに威張るんじゃねえ。親切な俺が懇切丁寧に教えてやるぜ。明日の朝に顔洗って出直してきな。俺さまだって準備が必要だからな。 俺は元ソルジャーのクラウドだ 俺は元ソルジャーのクラウドだ。おまえに用などない。 ふん、おまえの名前なんて聞いてねえよ。
チッ！ おっさん、シケたつらしてんな。もしかして疲れてんじゃないの？ 家の三階で休ませてあげてもいいけど……それにはひとつ条件があるぜ。このおれに小遣いくれるならな。 １ギルチッ！ おっさん、この話はなかったことにしてくれ。
10ギルしめしめ……いいぜ。部屋は自由に使ってくれ。
あげないそりゃ、ドケチってやつだぜ、おっさん。
おっさん……？
ん……なんだてめえは？ ここは部外者立入禁止だぞ。まあ今日は特別だ。ここだけの話、いいニュースがあったからな。あんたも知ってるか？ またその話かそうか、もう、聞き飽きちまったか……久しぶりのでかいニュースだからよ……先行きが気になるよな。
………なんでもよう……アバランチとかいうテロ集団が壱番魔晄炉を爆破したって話だ。表向きは反神羅がどうしたとかって声明が出てるらしいがよ。真相はな……無差別大量殺人が目的だって噂さ。ガハハハハ！ 笑わせてくれるじゃねえか？ 上でゴタゴタやってくれりゃよ、武器屋としては大助かりってやつよ。この在庫の山も、はけちまえばいいがな。
俺の仕事わかります？ わかんねえだろうな。明日になればわかりますから、また来てくださいね。はあー、スラムじゃまともな仕事にありつけやしない。上の街に行きたいなあ。＜ 子どもに小遣いをあげずに３Ｆに行くと、子どもが飛んでくる ＞
タダで休めるほどスラムの街は甘くはないぜ。どうすんだい？ ベッドを見たら眠くなってきただろ。 10ギルいい夢見なよな、おっさん。
休まない強情だな、もう！ 休めるときに休む、セーブできるときにセーブする。これがタフに生きてく基本だぜ！ おっさん、覚えときな。
おっさん、おっさんと……＃
セブンスヘブン
「父ちゃん！」
「ほらマリン、クラウドにお帰りなさいは？」
「ほらマリン、クラウドにお帰りなさいは？」
お帰りなさい、クラウド。作戦はうまくいったみたいね。バレットとは喧嘩しなかった？ やっちゃった やっぱり？ バレットはあんな人だし、クラウドは子どもの頃から喧嘩ばかりしてたしね……ちょっと心配だったんだ。
我慢した ふーん、クラウドも大人になったのね。子どもの頃はすぐ喧嘩だったのに。
「よかった、みんな無事で」
あら？ お花なんて珍しいわね。スラムじゃ滅多に咲かないのよ。でも……プレゼントにお花なんて。クラウド、そうなんだ〜。 そんなんじゃないさ。ティファあげるありがとう、クラウド。ん〜、いい香り。お店をお花でいっぱいにしちゃおうかな。
そんなんじゃないさ。マリンあげるあっ、ぶんどられた！
クラウド、ごめんね、マリン、照れちゃってるみたい。
………。
ああ仕事のあとの一杯はこたえられんねえなあ、ヒック！ クラウドさんもおひとつどうですか？ いらないななにー、俺さまの酒が飲めないってかあ？ 元ソルジャーだからって、お高くとまってんじゃねえぞ。
そうだな、もらおうかお、いい心がけじゃねえか。元ソルジャーでも、ここじゃおめえも新人だ。新人にとっちゃ、先輩の言うことは絶対だからな！
あ、バレットには内緒だぞぉ。
あ、クラウドさん、ティファちゃんの料理っておいしいっすねえ。パクパク。でも聞いてくれます？ なにをティファちゃんって、いつも俺に料理の味見させるっすよ。おかげでほら、俺、こんな丸っこくなっちゃって。嬉しいやら、おいしい料理とお酒が評判でお店は繁盛してるんですけどね。
おまえの話なんて興味ないねクラウドさん……いや、なんでもないっす。
う・か・つ……なんだかドキドキしてる。なぜなの……？みんな酔っ払いだ
「父ちゃん、お帰り！」
「おう、ただいま」
「おう、ただいま」
ん？ どうしたんだ、その花は？ ……クラウドにもらったの。 そうか……マリン、ありがとうは言ったのか？ ……お花ありがとうね、クラウド。ちゃんとお世話するからね。いい子だな。ほんとにバレットの娘か？
「バレット、ご苦労さま」
「おう！ おめえら、会議を始めっぞ！」
「おう！ おめえら、会議を始めっぞ！」
＜ アバランチの面々は地下へ。クラウドはティファと残される ＞
クラウド……こっちに来て。どうぞ坐って。ねえ……なにか飲む？ いまはそんな気分じゃないなもう、わたしだってちゃんとお酒ぐらい作れるようになったのよ。お客さんだって、ティファちゃんの作るお酒はおいしいよって言ってくれるんだから！
キツイのくれないか 待ってて、いま作るから。なんだかほっとしちゃった。クラウドが無事戻ってきて。 急にどうした？ あの程度の仕事、なんでもないさ。 そうね……。クラウド、ソルジャーになったんだもんね。……今回の報酬なんだけど、バレットからもらってね。 そうするよ。報酬をもらえば、またお別れだな。 ねえクラウド、気分はどう？ ……普通さ。どうしてそんなことを聞く？ ううん、なんでもない。ただ疲れてないのかなって……。みんなのところに行ってあげて。| << PREV | NEXT >> |
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