FF7 MEMORIES

「お早い出発、ね」
「危険だとわかっているのに、あんたに頼るわけにはいかないさ」
「言いたいことはそれだけ？　ティファさんのいる【セブンスヘブン】はこの先のスラム【六番街】を通らないと行けないの。案内してあげる。さ、行きましょ！」

「この奥に七番街のへのゲートがあるの」
「わかった。じゃあ、ここで別れようか。ひとりで帰れるか？」

　いやーん、帰れない〜！　って言ったらどうするの？

　家まで送る

　それって、なんだかおかしくない？
　そうだな。

　七番街までいっしょに

　それもいいかもね。でも、クラウド困らない？
　なにが？
　なんでもない！

「ちょっと休もっか。懐かしい、まだあったんだ。クラウド、こっち！　あなた、クラスは？」
「クラス？」
「ソルジャーのクラス」
「ああ、俺は……クラス……1stだ」
「ふーん、おんなじだ」
「誰と同じだって？」
「初めて好きになった人」
「……つきあってた？」
「そんなんじゃないの。ちょっと、いいなって思ってた」
「もしかしたら知ってるかもしれないな。そいつの名前は？」
「もう、いいの」

（ん？　あの後ろ……）「ティファ!?」
「あれに乗っていた人がティファさん？　どこ行くのかしら？　それに様子が変だったわね……」
「待て！　俺ひとりでいい！　あんたは帰れ！」

『ＴＶ：　天気予報をお送りします。明日のミッドガルはどんよりとした曇り空の一日になるでしょう。ところによっては雨が降るかもしれません』

「ここ、いろんな意味で怖いとこよ。特に女の子にはね。早くティファさん、見つけなくちゃ」

　ちょっと、そこのおふたりさん、少し休んでいかない？　きれいな部屋があるんだけど、どうだい？
　猫はいいよね。これはちょっと大きすぎるよね。
　お、そこの兄さん！　別嬪さん連れてるねえ。ドンのところに行けばいい金になるよ。
　食べるにはまだ早いようですな。もうしばらくしてからおいでなさい。
　どうしようかな、買っちゃおうかな。
　いまいち踏ん切りがつかねえな。うーん、え？　なんのことだって？　へへ、言わせんなよ。この右手の奥にある店のことだよ。
　どうぞ寄っていってください。いまなら薬屋商品クーポンをサービスしますよ。

　いらっしゃい！　どうぞお好きなところへ。
　今日もこれで薬屋クーポンゲットだぜ。
　モグモグ……。
　俺はいつもおすすめ定食さ。
　ん……が……ぐふっ……急に話しかけんなよ。
　こうやってメシが食えるのもドンのおかげだよ。

　どうぞ、ここへお坐りください。

　坐る

　はい、なんにしましょう？
　そうだな……。（焼肉定食／さしみ定食／今日のおすすめ）
　○○でーす。
　あいよー。
　当店は料金前払いになっております。お代は70ギルになります。ありがとうございます。少々お待ちください。お待たせしました。どうぞごゆっくり。

　………

ありがとうございました。

　まあまあだな

ありがとうございました。薬屋クーポンをどうぞ。薬屋で商品ひとつと交換できます。クーポンがなくなりましたので、このサービスは終了させていただきます。次なるサービスにご期待ください。

　口に合わなかった

ありがとうございました。

　坐らない

　……いまは休みだよ。

『アイテム屋：　……ヒ……パー……』
　うわっ！　壊れてるぞ。

　いらっしゃいませ。ゆっくり見ていってください。
　なによ、押さないでよ。マナー悪いね。

　うわっ！　いるならいるって言ってくださいよ。おや？　クーポンをお持ちですね。それでは商品をひとつだけ選んでください。（消毒薬／消臭薬／消化薬）はいどうぞ。

　ここのゴミ。どうにかならないのかしらねえ。
　これって全部、あの、ほら……武器屋のあそこの主人。拾ってきては溜めこんでるそうよ。
　ああ、あの店の中に戦車まで置いているあのご主人ね。
　でも、どう見てもゴミですわねえ。

　ふ〜、うまくいかんもんだのう。

　それでね……。
　ふふふ、へー。

　おい、どうにかしてくれよ。誰かが入ったきり出てこないんだ。もう我慢できないよ。
　う……あんた、なにあけてんだよ……見てんじゃねえよ……ねえ、あんた、なにか薬持ってないか？　はしゃぎすぎちゃってさ……う……。
　なんですか、お客さん。注文はカウンター越しにお願いします。

　なにか用か？　資材置き場の文句は聞かねえぞ。

　あなたも、ごいっしょに、どうですか。
　やーねえ、また太っちゃったわ。

　はい、１、２、３、スクワットはリズムですよ。
　兄貴ー！　頑張りやすぜー！
　これでどうだー！

　ここはウォールマーケットの大物、ドン・コルネオさまのお屋敷だ。いいか、ドンは男には興味ないんだ。さっさとどっかへ行ってくれ。

　くっ〜。どうしてもダメ……ここから先に進めないです。僕のレベルと給料じゃ足りんです。
　あんだよ、てめー！　見せもんじゃねえぞ！　俺は、いま忙しいんだよ！　ビンビンに感じてんだよ！　戦いの予感ってやつをよ！
　蜜蜂の館は会員制になっております。残念ですが、お引き取りください。

　いらっしゃい！　もてない君でも、ここ、蜜蜂の館でなら運命の彼女に出会えるはず！　あなたも彼女探しですか？

　ティファという子を知らないか？

おっ、あなた聞き耳早いねえ。ティファちゃんはムチムチの新人さんだよ。でも残念です。ティファちゃんはいま面接中。蜜蜂の館の習わしでね。新人の子はドン・コルネオの屋敷に連れてかれるんだ。ドン・コルネオは有名な独身貴族。そろそろ身をかためるってんで、お嫁さん探しに熱心でねえ。

　俺はこんな場所には興味ない

　ほう……間に合ってますか。そりゃ結構ですな。

　ああ……入るべきか……入らざるべきか？　ああ……俺ってこういうとき、なんか文学的になっちゃうんだよな。まいるぜ！　あ！　あんたは？　えぇ！　あんたも？

　ああ、俺もだ

ティファちゃんの幼なじみでありながら、あ、新しい彼女を連れてこんなところへやって来る。なんという人なんだ、あんたは！

　おまえといっしょにするな

えっ……俺だってよ。よく考えたすえの結論だ。最後のミッドガルの思い出によ……でもよ、あそこの男が怖くて。

「ここはウォールマーケットの大物、ドン・コルネオさまのお屋敷だ。いいか、ドンは男には興味ないんだ。さっさとどっかへ……ああっ、よく見たらきれいな姉ちゃんもいっしょ！　ね、どう？　うちのドンと楽しいひとときを過ごしてみない？」
「ね、ここがドンの屋敷みたい。わたし、行ってくるね。ティファさんにあなたのこと話してきてあげる」
「ダメだ！」
「どうして？」
「ここは……その……わかるだろ？」
「じゃあ、どうする？　あなたも入る？」
「俺は男だからな。無理やり入ったら騒ぎになってしまう。かといって、エアリスに行かせるわけには……いや、しかし……まずティファの安全が確認できな……なにがおかしいんだ？　エアリス？」
「クラウド、女の子に変装しなさい。それしかない、うん」
「ええっ？」
「ちょっと待っててね。きれいな友達、連れてくるから」
「エアリス！　いくらなんでも……」
「ティファさんが心配なんでしょ？　さ、早く早く！」

　お友達も、か……そりゃいいな。そのほうがドンも喜ぶし、もしかしたら……うひひ。