FF7 MEMORIES

「ようこそ、オレ様の飛空艇ハイウィンドへ！　どうしたい！　もちっと感激しろい！」
「シド……」
「おう……」
「メンバー……足りないね」

　なーに、しけた顔してるんだ？
　ティファさん、ボク、いろいろと神羅の情報を流しますからね。わからんことがあったら、ボクに聞いてくださいな。
　……無事でよかったな、ティファ。
　ま、人生、いろいろだ〜なあ。

　お、俺たち見てるだけでいいんです。話しかけてくれなくってもいいです。
　オラッ！　なにやってんだよ！

　あ、あの、話しかけられると、ドキドキしちゃって仕事しくじっちゃいます。
　オラッ！　なにやってんだよ！

　あわわわわ！　話しかけないでくださいっ！

「クラウドがいないとダメかい？　オイラたちだけじゃ星を救えないのかな？」
「メテオが迫ってきて、ウェポンが暴れていて……そんなときになにをすればいいのかなんて、わたしにはわからない……もう、わからない……」
「なに言ってんだ、ティファ！　一緒に考えようぜ！　オレたちが乗っちまった列車は途中下車できねえぜ！」
「……クラウドがいれば、全部解決するような気がする。クラウドがね……いつもそうしていたみたいに、ちょっと気どったポーズで言ってくれるの。大丈夫だよ、ティファって」
「ティファ！　いつからそんなに弱い女になったんだよ！」
「ごめん、バレット。わたしも、ちょっとびっくり。がっかりだね」
「それにティファ……オイラたちがクラウドだと思ってたのは……」
「……わかってる。だから確かめたいの。もう一度、会いたいの」

　元気出してよ、ティファ……。
　クラウドがいなくちゃダメかよ……最初は、あいつなしでやってきたじゃねえか……ん？　強いティファさんはどこに行っちまったんだあ？

　オレ様はあいつのことは嫌いじゃなかったぜ。変なやつだったけどな。カッコつけてるかと思えば、間の抜けたこともする。やたら物知りなやつだと思えば、あたりまえのことも知らない。動きも話しかたもなんかちぐはぐなんだよな。いまにして思えば、ああ、なるほどってやつだけどよ。ま、生きてりゃそのうち会えるって。元気出せ、姉ちゃん。
　……会えるよね。
　つんつん頭の居場所さえわかれば、このハイウィンドでひとっ飛びよ。
　……もしかしたら、北のクレーターの奥底で地面が崩れて、クラウドはそのまま……さらに地中の奥深く……。
　地中の奥深く……ライフストリーム？
　そのライフストリームが、海底すれすれを通っていて、ときどき地上に吹き出す、そんな場所があるって話を聞いたことがあるんだ。もし、もし、もしかしたら、クラウドも……。

「あわわわわ！　シド艇長〜！」
「姉ちゃん、すまんが、オレ様はこいつに着陸の仕方を仕込まなくちゃなんねえんだ。なーに、すぐ終わっからよ。そうだ、姉ちゃん、ま、目的はなんにせよ、準備が必要だろ？　OPERATIONって部屋でちょこっと準備してこいよ」

　OPERATIONって部屋にいろいろ用意してあっからよ。ちょこっと準備してこいよ。

「ティファさん、ご苦労さまです！」

　オレはよう、クラウドのこと考えるとわけがわかんなくなっちまうんだ。いくら神羅や宝条でもよ、人間を作っちまうなんて信じられねえしな。でも、あいつのせいでメテオが来ちまうのは確かだ……はっきり言って、あいつに会ってもどうしたらいいのかわかんねえぜ……。
　ライフストリームに近い場所……小さな島があるらしいんだ。南の島で、ときどきライフストリームがブワーッて吹き出したりするんだって。うんと小さい頃、セトに聞いたんだけど、よく憶えてないんだ……ごめんね……ティファ。
　神羅の動きは特にありませんわ。いまのうちにクラウドさん、探しましょ。ボクも気になりますのや。あの人、どこにおるのやろなあ？　それとも、もう……。
　膨らみすぎた希望は絶望の裏返し。大きすぎる愛はおまえを打ちのめすことになるかもしれない……。
　おっし！　ガーッと飛びたいときはよ、こいつに指示してやってくれ。

　あわわわ！　行くですか？（行く／行かない）　あわわわ！　行くでーす！

　え？　友人を探してる？　ライフストリームはどこかって？　んー、きみの友人のことは知らないけど、ライフストリームについては聞いたことあるよ。南の島に旅行に行ったとき、ある医者に世話になったんだけど、そのときに医者からそんな言葉を聞いたような憶えがあるけど……。
　お若いの、空いっぱいに見えとるあのメテオが落ちてくるなんて信じられるかの？　こうなってしもうては、神羅カンパニーだけがわしらの頼りじゃて。

　メテオが落ちてくるだって!?　やめてほしいぜ、そーゆーことはよ。
　ミッドガルに行けば、あのメテオが落ちても大丈夫なんじゃないかしら？　魔晄都市っていうくらいだからなんとかなりそうな気がするんけど……。

　メテオが落ちてくるんだろ？　神羅カンパニーがなんとかしてくれないと、みんな死んでしまうことになるな。
　ぼくのお父さん、もうすぐメテオが落ちて来るというのに、この奥の酒場でお酒ばっかり……いい大人のくせに、現実見えていないってのは情けないよね。まいっちゃうなあ、もう。

　メテオが落ちて来るというけど、大丈夫！　そんなもの、神羅カンパニーがきっとなんとかしてくれるわよ。
　メテオが落ちて来るなんて、わたしたちはどうなってしまうのかしら？

　ウェポンがやってくるって、神羅カンパニーの人間は大騒ぎしとるよ。秘密兵器を運んでいた飛空艇が空飛ぶウェポンに襲われて、海に沈んでしまったとかなにやら……。

　見たことも聞いたこともないようなでっかいモンスターはうろつきまわるし、メテオは落っこってくるし……あー、僕たちはどーなってしまうんだー！
　ぼく、早く強くなってメテオをぶっ壊してやるんだ！　そのためにいまからモウクンレンするんだ！

　メテオが落ちてくるんでしょ？　へそくり、どこに隠そうかしら……いや、それよりも、へそくりを持ってどこかへ逃げ出したほうがいいのかしら？

　この数日で、この世界は大きく様変わりしてしまった……天空を覆うメテオ……我がもの顔で闊歩する巨大なモンスター……わしの友人も大勢死んでしまった。わしは死んでしまった友人たちの冥福を祈る旅に出ようと思う。沈没船とともに沈んだという冥界の地図……【ガイドブック】。千年に一度、砂漠に咲くという花……【デザートローズ】。聞く者の心を穏やかにする竪琴……【アースハープ】。だれか、わしのもとに持ってきてくれる人はおらんかのう……。

　ミッドガルじゃ、メテオを破壊しようとおおわらわらしいぜ。最近、物騒なことが多いよな。やだ、やだ。
　いままで一生懸命働いてきたのによお、メテオでみんなパーになっちまうのか？　ケッ、馬鹿らしくてやってられっかよ。まじめに働く気なんか失せちまったぜ。ケッ、やってらんねえよ。馬鹿らしいったらありゃしねえ。
　神羅カンパニーはメテオやウェポンに対抗するため、各地の施設から役に立ちそうなものをジュノンやミッドガルに集めているという話だ。これからこの世界はどうなってしまうのだろう……。

　あ、お客さんがた、いや、なんですな。空から星が落ちてくるとかなんとか、大変な世のなかになってしまいましたね。こんなご時世です、どうでしょう、チョコボなど育ててみては？　いえいえ、商売っ気を出しているんではなくてですな。こういうときだからこそ！　こう建設的にですな、チョコボを育てるのもお客さまのためではないかと……テヘヘヘヘ……お客さんは運がよろしい！　いまは偶然にも、うちの牧場にはほかのお客さまからお預かりしているチョコボもいませんし、いまなら一匹10000ギルで六匹までお預かりできますが、どうでしょう？

　チョコボ預かって

チョコボをお育てになるには、チョコ房と呼ばれる部屋みたいなものが必要になりまして、そちらをひとつお貸しするのに10000ギルいただいております。ただいま、チョコ房は六つまでお客さまにお貸しできます。こちらお借りいただきますと、お客さまが捕まえになられましたチョコボを一時的に外の柵の中に四匹までお預かりいたしまして、後日、お客さまがチョコ房に選んでお入れになる形になります。チョコ房はおひとつ10000ギルになりますが？（貸して／要らない）　ありがとうございます。世話のほうは向かっていちばん右の建物、チョコボ小屋におります孫がやっておりますので、そちらにお申しつけください。［６つ借りたあと：　こちらも、６つ以上はお貸しする余裕がありませんので……］

　ほかの話が聞きたいな

人から聞いた話なんですがね、この世界のどこかにチョコボ仙人なんて呼ばれてる人がいるらしいんですわ。なんでも、その仙人はすんごいチョコボの育てかたを知っているとかいないとか。まあ、本当にいるのなら、私も会ってみたいものですな。

　育成の話きかせて

チョコボを育てるのに、お客さまの手を煩わすことはありません。普段の世話はこちらがしっかりやりますので。ただ、チョコボに与える餌はお客さまがお買いになるかして直接お与えください。チョコボはその餌によって能力が大きく変わりますので、ご自分でお好きなように餌を選んでください。それから、オスとメスのチョコボはカップルにすることができまして、カップルにしたチョコボに実を与えますと卵が生まれます。卵から生まれた子チョコボはたいてい父と母の能力を引き継いだチョコボになりますが、稀に特異な能力を持ったチョコボになることがあるようです。私もほとんど見たことがないんですがね。

　なんでもない

　いらっしゃい。あっ、そう、いいこと教えてあげるわ。白い子チョコボはね、耳の裏をこちょこちょしてあげるとすごく喜ぶのよ。でも、変なとこくすぐると機嫌悪くしちゃうから気をつけないとダメよ。

　ウェポンを見たときにゃ、本当に腰が抜けてしまったよ。あのウェポンは斃されたようだけど、神羅の兵士があと四匹ウェポンがいると言っとったんじゃ。
　メテオが落ちてきたら、魚どころか、海まで失ってしまうんじゃなあ……。

　なに？　クラウドくんが行方不明？
　たぶん……北の大空洞からライフストリームに落ちて……おじいさん、ライフストリームが通っている場所を知ってる？　もしかして、クラウドはそこから流されたかもしれないの。
　なに？　北の……なんだって？　残念じゃが、わしにはよくわからん……じゃが、ライフなんたらといえば、プリシラから聞いたような気がするな？

　誰なの〜？　レディの部屋に入るときはノックぐらいしてよね！

　誰なの〜？　ライフストリーム？　知ってるわよ！　イルカさんの遊び場所だもん。この大陸の南に三本爪の島があるの。その島の下をライフストリームが流れてるらしいのよ。でも、どうしてライフストリームのことなんか？
　クラウドが北の大空洞からライフストリームに落ちて行方不明になっているの……。
　えっ、クラウドお兄ちゃんがっ!?　早くお兄ちゃんを助けて！　お兄ちゃんは、わたしの大事な人だもの。