FF7 MEMORIES

　ハイウィンドなしのエアポートは寂しいもんやね！　おれ、あの機体の水着の女の子のファンだったのに。

　ウェポンの襲撃にはビビッたよな。あんなやつがまだあと二匹いるかと思うとぞっとするよ。
　そうかい？　俺は人類最大の敵を目の前にして武者震いしている。惑星規模の戦いなんて滅多に経験できないぜ。

　いらっしゃい。いやはや、信じられません。ウェポンなんて化物がほんとにいたなんてね〜。

　ウェポンにやられてからよ！　機械の調子が悪くてまいるよ！

　ウェポンにメテオでみんな逃げ出しちゃったけど、オイラはやっぱり酒浸り。
　ほんとはお店閉めちゃいたいんだけど、常連さんがいるしねえ。弱っちゃいましたよ。

　まけないわ、まけないのよ！　ウェポン、メテオ、怖い客！　なんと言われたって、まけないんだから！

　なんとなく、やめられなくなってしまったでありまーす！
　こらっ！　ムダ口叩くな！
　まいったでありまーす！　自分も実戦に出たいでありまーす！

　ウェポン襲撃でたくさんライバルがいなくなりまして……あっ、もちろん、自分はここで勉強してたんですがね。幻の緑色の制服……上級仕官はもうすぐ自分のものですよ。そのあとは私服組のソルジャークラス1stで新聞に名前を載せて……故郷へ凱旋帰国！　ファンレターの山……自分の未来は桃色だなあ。

　むっ？　おまえは入る資格なし！

　ごめんなさいね。お店閉めることにしたのよ。ウェポンにやられて、常連さん、みんな死んじゃったの。変な人ばかりだったけど、思い出が多くてね。

　値段だけは高級ホテル並みにランクアップですよ。お泊まりですか？

　メテオもウェポンも忘れて、こんなときこそ衝動買いなのよ！
　ぴちぴちの若い子に混じって、最後にひと花咲かせたいもんじゃ。
　もうこの世の終わりだってんで、女の子たち増やしてみたんだけど、失敗かなあ。ますます借金かさんじゃうなあ。なんとか踏み倒したいなあ。ウェポン頼みかなあ。

　わし、元ソルジャー。最近、どうもこんな格好がしたくなる……どうしてかの〜。季節外れじゃの〜。

　ウェポン戦でまじめな兵士はみんなやられちまった。俺みたいな不良社員が生き残るなんて皮肉なもんだが、これが現実ってやつだ。
　不良社員見習いであります！　慣れないもので、落ち着かんであります！　うまくいかんであります！

　ジュノンの大砲シスターレイを運ぶとかで出張に来たのはいいけど……本社からもう帰って来なくていいって……私のサラリーマン神羅人生はいったい……。
　イヒヒヒヒヒ……上層部がウェポンに殺されちまえば、私が社長に……。

　ウェポンすごかったな〜。強さじゃかなわないけど、品揃えじゃ、うちの武器の勝ちだぜ。

　船が港にない日はいつもここで海に沈む太陽を見てるんだ。大きな海原に包まれるように消えていく太陽。その先に広がる未知の大陸、そして、そこにもまた港町さ。こんな黄昏どきにはしみじみ思っちゃうわけよ。海の男になってよかったなあ、と。あ！　いまはウェポン騒動でそれどころじゃないんだけどね。ロマンチストのこの俺も今年で彼女いない歴十八年……ふう。

　もう観光案内どころじゃないのよ……ほんとはね。ゴールドソーサーも休業続きらしいし、でも、メテオ好きのお客さんが結構多くて……嫌だわ。

　燃えてるわ。でも、いつか燃えつきるの。わたしたちの青春と同じよ。
　オホホホ……終わりなのよ。

　うひゃ〜！　でっけ〜！
　お星さま〜！　メラメラ〜！

　もう出し惜しみなし！　世界の終わり大セールだよん！
　メテオ観賞ツァー参加印のはいったアイテムはいかが？

　もう遊ぶ気も働く気もないです。最後の人生、寝だめですよ、寝だめ。メテオが落ちて来るまであとどれくらい眠れるかな〜。いっしょに寝ますかい？（泊まる／やめとく）　では、おやすみなさーい。切羽詰まった顔なんてやめ！　なるようにしかなりません。あんまり無理はしなさんなって。

　メテオのどさくさに紛れて彼女にプロポーズしちゃったよ！　たとえこのまま世界が終わっても、それはそれ！　いまはなにも考えられません！

　頼むよ、買ってくれないと、俺の生活どころか……みんなの生活が……。

　僕は静かにお酒を飲むです。
　ボクチンは先輩の考えかたがわからない！　ボクちんは叫ぶぞ！　醜いぐらいのたうちまわるぞ！　生きるってのはそういうことじゃないのかい！　どですかね？
　ゼエハア……暑さ寒さも星の思い出……。
　お店のなかではやーなことなんて忘れて、楽しんでいってねｖ
　おキャクさん、ワタシ、コトバできるようにもっとおボえたい。ホシふってくるのこまル。おキャクさんもそだな、ウン！

　メテオだかなんだか知らないが、俺はまだ諦めない！　コスタ・デル・ソルの海の最高の波に乗ってないんだからな！　それまでは降ってくるんじゃねえ。
　夜の海に映るメテオの姿は不気味だぜ〜。さすがに震えちまったよ。でもなあ、それでも太陽は昇ってきたぜ！　な、捨てちゃいけないよな。あれをさ。ま、そんなわけで、今日もこの店にいるわけよ。

　世界の終わりでも、おいしいカクテルを飲みながら、ゆるりゆるりと過ごしたいわ〜。ウェッ……の・み・す・ぎ。
　海の風と太陽とメテオ。自然って不思議よね〜。
　だんだん近づいてきてるの。誰か、なんとかしてくれるのよね。
　うひゃ！　話しかけないで〜。世界の終わりまでに上手に泳げるように頑張ってんだから〜。
　メテオは寝て待てか……なんだって、あんなもんが降ってくんだろ。

　ま、俺は気楽なもんだよ。いざとなれば空に逃げちゃうからねえ。いちばんの問題は……降りる場所が残っているかどうかだよな。
　こうしてお昼寝していられるのも、あとわずかな時間なのね。そう思うと、なんだか寂しい気分になっちゃうのよ。
　ジュノン行きは出てないんだ。最近、物資の買い占めが多くてもうてんてこまいさ。
　メテオだなんだと、みなさん大慌てで最後のヴァカンスを取りにやってくるもんだから、僕ら、かえって忙しいですよ。はあ……僕、最後まで走りまわっているんだなあ。

　空を見あげてメテオと睨めっこしても一文の得にもならねえ。こうやって下を向いていると、腹の足しになることもたまにはあるけどな。
　俯けばガラクタ、見あげればメテオ……こいつらに挟まれて俺の一生は終わるのか。
　よお、世のなかどうなってんだい……ゴールドソーサーが閉園になるんだから、遊ぶ気分じゃないってところなのか？

　ゴールドソーサーはいま、閉園中なんだ。ロープウェイは使えるけど、行っても無駄だと思うよ。

　こっちだ、きみたち。すまないが、しばらくは営業を控えさせてもらう。こんなときでも経営を続けるかどうか考えているところだ。

　道に迷ったのじゃな？　そういうときにいちばん頼りになるのは友、じゃよ。もっとも大切な友を探すこと、それが先決じゃて。
　ライフストリーム？　そんなもの聞いたことないわ。星の仕組み？……どうでもいいわ、そんなこと。そういう難しいことは、コスモキャニオンのブーゲンハーゲンという人に訊けば？