FF7 MEMORIES

　いいところへ来てくれた。神羅がやりかたを変えてくるぞ。どうやら、魔晄炉を破壊してなかからマテリアを取り出すつもりらしい。
　やばいぜ、負けられないぜ！
　これは負けられないね！
　ここで負けちゃ、せっかくのマテリアがパーだよ。
　そうやね。ここで負けてしまうと、ちょっとやばいことになりそうですな。
　ここは、守らなければ。

　ち！　ここもかよ。

　おう。（さっさと休んじまえ／いまはいいや）

　どうやら事態が変わったらしい。やつら、これで終わりにする気らしい。これに負けるとやばいぞ。俺たちの明日はきみたちに託す。頼んだぞ。準備はできているか？

　もう準備はできている

これですべての決着がつく。敵もいままでにない数だ。

　せめて彼らだけでも……。

　ダーッ！　どうなったんだよ？
　まだ生きてるぜ。
　ここは？
　よかった、生きてるよ。
　ありゃ？　どないなったんや？
　私たちは生き残ったようだな。

　チックショー！　やってらんねえぜ！
　ケッ……なんてざまなんだあ？
　……力不足だ。
　まあ、生きてるだけよかったよね。
　うまくいきませんなあ。
　私たちは甘かったのかもしれないな。

　ちょっと冗談じゃすまねえぜ、こりゃ。
　ああ、かなりやばいぜ。
　あんまりいい状態じゃないね。
　もともと冗談じゃないんだよ！
　冗談ですんだらええけど、これはほんまのことや。
　かなり厳しい現実だな。

　やったぞ！　すごいよ、ありがとう！　これでもう神羅も来ないだろう。

　う、うわぁ……。い、いまの光は……コンドルが……卵が……。は！　す、すまないが、そこの扉から出て、確認してきてくれないか？

　行ってしまったな。親父にも報告しておいてくれよ。ああ、きみたちか。本当にありがとう。

　みなさん、ありがとう。本当にありがとう。さしあげられるものはなにもないのだが、いつでも泊まれるようにしておくから使ってくれ。そうそう、それと言い忘れていたことが少し……。
　あん？　これがどうした？
　おお、でっかいマテリアだ。
　おーっし！　マテリアだ。
　ふんふん、これかいな。
　これは……。

　じつは、これがあの魔晄炉のなかにあったマテリアなのですよ。
　つうことはよ、オレ様たちゃ、なんのために戦ったんだ？
　私たちが守っていただいたのは魔晄炉などではなく、コンドルの生命の営みですよ。あの魔晄炉を建設するときには私たちも手伝わされたのです。ですから、魔晄炉内のことは知っていました。いつかこういうときが来ると思って、神羅がいなくなったあと忍びこんでマテリアを持ち出しておいたのです。騙すつもりではなかったのですが、結果的にはそうなってしまいましたね。申しわけありません。
　そんなこたあ、もういいよ。とりあえずは生きてるからな。
　そうですか。そう言ってもらえると……本当にありがとうございます。

　神羅が狙うヒュージマテリア……あとはジュノンの海底魔晄炉のみってか？
　先まわりして絶対に止めるんだ！
　先まわりして絶対に止めなきゃ。
　先まわりして止めなきゃ……。
　先まわりして絶対に止めないとな。

　でもよ、いちいちオレ様たちが邪魔するからよ。神羅だって少しは警戒してるはずだぜ。ここはちっとばかり間を置いて、そのあいだにあいつのところへ行ってみねえか？
　クラウドだな……。
　クラウドだね……。
　クラウドだよね……。
　クラウドさん……。

　ああ。それにティファもぶっ倒れちまってんじゃねえかと心配でな。ちょっと様子を見に戻ってみるか……【ミディール】へ……。

　あのよう、リーダーってのは疲れるよなあ。クラウドはよくやってたぜ、まったくよう……ミディールに様子でも見に行くかあ？
　おい、ちらっとティファたちの様子でも見に行かねえか？
　ね、シド、ティファとクラウド……どうしてるかな？
　神羅の動き、止まりましたで。でも、こういうときは要注意ですのや。ハイデッカーたちがなにか考えてるに違いありまへんわ。
　ずいぶん疲れているようだが、そろそろリーダーを降りるのかな？

　わ！　行くですか？（行く／行かない）　わ！　行きます！

　生きてりゃ、そのうち、いいことがあるかもな。
　たまに空を見あげると、メテオの野郎がでっかい顔して俺を見つめてやがる……クソッ、落ちるつもりなら早く落ちてこいってんだ！　そしたら、俺が蹴飛ばしてやるぜ！

　もう少し長生きしたかったのに、メテオが降ってくるとはな……。
　ねえ、メテオってなに？
　メテオって本当に落ちて来るのかしら……わたし、まだ若いのに……誰かお嫁さんにもらって〜。夫の形見なの。これをあげるから、メテオをなんとかしてちょうだい。

　世界じゅうの光る石を集めに行くんだ！
　あんたらのおかげで命拾いしたよ。といっても、あたしゃもう長くないかもね。

　なんじゃ？　列車に轢かれるなよ！
　メテオが落ちてくるんじゃ、どこへ引っ越しても同じかしら……。

　彼女最近さすがに疲れが見えてきたみたいだけど……大丈夫かしら？　全然変化がないなかで頑張りつづけるのって、結構、しんどいのよね。このままじゃ、彼女のほうまでおかしくなっちゃうんじゃないかしら……ま、それはそれとして……あなたたちも顔色悪いわね。少しここで休んでいきなさい。オッケー、バッチリよ！　それじゃ、気をつけてね。

「……ダメだわ……クラウド、全然よくならないの。わたし、どうしたらいいのか……もしクラウドがこのまま一生治らなかったら……キャッ!?」

「……やつらが……やつらが……来る……！」
「なんだってえ、クラウド！」
「う……ああ……？」
「ちくしょー、いったいどうなってやがんだ？」

　ま、まさか……これって……？
　キャーッ！　わ、わたし、ダメなのよ、地震！
　こ、こりゃいかん！　でかいぞ！

「な、なんだ、こりゃあ……!?　地下のライフストリームが地表に噴き出すってえのか？　おい、ありゃあ……？　やべえぞ、こりゃ……！」
「シド……？　どうしたの？」
「な、なんでもねえ！　クラウドといっしょに、なかにいろ！」
「でも……？」
「へっ、心配すんねえ。このオレ様がそう簡単にくたばってたまるかってんだ」
「気をつけて……！」
「ようし、行くぜ！　目にものみせてやらあ！　ちくしょー！　ウェポンの野郎めが！　よりによって、こんなときに現われやがって……！　さあ、来やがれ、こんちくしょーめ！」

「ちくしょーめ！　逃げるってのかよ」

　チクショー、あともうちょっとであいつをぶっ潰せたのに……。
　あいつ、いつか絶対、ぶっ飛ばしてやるからなあ！
　こんなん、命がなんぼあっても足らんわ。
　ふん……逃げ足だけは達者らしいな。

　ライフストリームのほうも、どうやら収まったみたいだな。
　ライフストリームのほうも収まったみたいだね。
　なんとか、ライフストリームも収まったようですな。
　ライフストリームのほうも収まったようだな。

「ち、まさか……！　こ、こりゃ、やべえ……！　ストリームの本流の噴きあげか!?　さっきまでのやつなんか比べもんにならねえくらい、どでかいのが来るぞ！　ダメだ、逃げろっ……！」

　でも、ティファとクラウドが……！
　そんでも、クラウドさんたちが……！

「馬鹿野郎！　人のこと心配してる場合か？　いつストリームが噴き出すか……うわっ！　時間がない。急げっ！　ティファ！　クラウド！　逃げろおおっ！」

「なんかまずいよ……揺れがどんどんひどくなってくる。ちょっと待ってて、クラウド。先生！　ここにいるより、どこか外へ逃げたほうが……？」
「うむ……ひらけた場所へ避難したほうが安全かもしれんな」
「なにも心配しなくていいのよ、クラウド……わたしがきっと安全なところまで連れていってあげる！」
「いかん！　家がもたんぞ！　急ぎたまえ！」
「はい！　いい、クラウド……？　行くわよ！」

「こ、ここは……どうなったの、わたし……？　クラウドは……？　クラウドは、どこ？　え……なに……？　誰……？　誰なの……？　聞こえないよ……ちょっと待って……わたし、そんなの知らない！　違う、わたしじゃないよ……！　わたし、そんなこと、しない！　いやっ、やめて……！　なかに入ってこないで！　誰か助けて……！　お願い……！　助けて、クラウドっ！　いやああああっ……！」