モンスター集めにＦＦ１３−２

置いてきぼり気分

Ｃ：　「スノウとセラ、ノエルのイベント眺めてて思ったんだけどさ」
Ｓ：　「なんだ」
Ｃ：　「ほら、二時間サスペンスドラマの最後って崖の上でメインキャラたちが語りあうじゃないか。あの雰囲気に似てるなあって」
Ｚ：　「そうか？」
Ｃ：　「こう……『わたしは自分がこういう人間だと思ってた、だからああいうことをしてしまったんだ』みたいな、普段では友達同士だってしないような会話が延々と続くだろ。それと同じで」
Ｓ：　「確かに、守る側、守られる側だの、その気持ちだの、普通はまじめに話すことはないな」
Ｃ：　「で、FF13のイベントは常に、そうしたドラマをそれまで全然見てなくて、たまたまテレビつけたら結論答弁といった場面らしきものを見かけた、という気分に陥るんだ。これまでの経緯はまったくわからないけど、とにかくもう問題は解決しちゃってるんだなっていう、しらけというか、置いてきぼりというか……」
Ｓ：　「このゲームをやりはじめてから、えらそうな駄目出しが多いぞ、おまえは」
Ｃ：　「だって……」
Ｚ：　「まあ、今回は特に、スノウがなにを目的にプリンと殴りあってたんだか、ぜんっぜんわからないからな」
Ｓ：　「プリンが柱を溶かすのを阻止していたのでは？」
Ｃ：　「柱……コクーンを支えてる柱って……」
Ｚ：　「相当ぶっといよな。プリンごときに溶かせるのか？」
Ｃ：　「できないと思うけどなあ……？　でもまあ、意味のないことでも全力でやるスノウのことだし」
Ｚ：　「そのスノウは満足そうに爽やかに消えていってしまったし」
Ｓ：　「その世界、時代にいるはずのない者が消えるのはあたりまえ――と言ってはいるが」
Ｃ：　「ノエルとセラはどうなんだよ？　いるはずのない人間じゃないのか？　それにモグは存在自体ありえないだろ。なによりもましてチョコリーナ！」
Ｓ：　「よっぽど、チョコリーナが印象深かったと見える」
Ｚ：　「まあまあ、ここでそいつらが消えたら話が続かねえし、チョコリーナいないと不便だろ。タイムパラドクスものはそういうところに目をつむる！」
Ｃ：　「はーい」
Ｓ：　「で、これからどうする」
Ｃ：　「前の世界に戻って、モグを投げまくる」
Ｚ：　「やっと、取れなかった宝が取れるってか？」
Ｃ：　「あと、ベヒモステーキ」
Ｓ：　「忘れていなかったか……」