モンスター集めにＦＦ１３−２

ヲルバ郷

Ｃ：　「ホープ君に何度話しかけてもストーリーが進まなさそうなので、ヲルバ郷へ行くことにしました」
Ｓ：　「そもそも、なぜこちらのルートを後回しにしたのだ」
Ｚ：　「いや、だって、ヲルバ郷っていったら、なあ？」
Ｃ：　「シ骸と芋虫と蠅とが繁殖してる世界じゃないか。あんまり行きたくないよ」
Ｓ：　「だが避けて通れることでもない」
Ｃ：　「まあな、さてヒストリアクロスから……あれ、どこだ」
Ｚ：　「上のほう、上のほう」
Ｃ：　「ああ、そうだ」
Ｓ：　「それにしても、ずいぶん広い路線図だな」
Ｚ：　「路線図じゃねえよ。まだまだこれだけの世界が主人公たちを待ってるってこった。ヲルバ郷あたりでうろうろしてるようじゃ全然、序盤」
Ｓ：　「その序盤でさえ、フラグメント回収率はまだ七、八割」
Ｚ：　「寄り道が多いんだよ。あっちのモンスターに会いたい、こいつを仲間にしたいって、全滅する必要もないのに全滅祭りで喜んでるんだから」
Ｃ：　「ほえー……」
Ｓ：　「どうした？」
Ｚ：　「うわ、ヲルバ郷か、ここ？」
Ｓ：　「空間がごちゃ混ぜだな」
Ｃ：　「しょうがない、この炎のオーラを調べるしかないか……あれ？」
Ｓ：　「ボス戦ではなく、パズルか」
Ｃ：　「同じ色のクリスタルを繋げって……どうやって？」
Ｚ：　「とりあえず丸ボタン」
Ｃ：　「丸ボタン押してるけど、反応ないし」
Ｓ：　「繋げと言っているのだから、ドラッグせんと」
Ｃ：　「ああそうか、丸ボタンを押しっぱなしにして、こう、移動？　あ、繋がった。よしよし、クリア」
Ｚ：　「おー、やっと歩ける場所が広がった」
Ｓ：　「だが、まだ半分だな」
Ｃ：　「それでもお宝が取れる――うおっ、いきなりエンカウントで、避けるまもなく正面衝突はやめてくれ！――ぎゃー！　シ骸！」
Ｓ：　「あのしぶといやつか」
Ｚ：　「ジャマーでいくつか弱体させてないと効率よく斃せなかったあいつ」
Ｃ：　「でも斃したぞ」
Ｚ：　「あれ？」
Ｓ：　「先制バトルでもなかったというのに、★が５つもついておるな」
Ｃ：　「……あのさ、もしかして」
Ｚ：　「ああ……ここは大平原に行く前に来るべきところだったんじゃ？」
Ｃ：　「そうだよな……モーグリ投げする場所も見当たらないし」
Ｓ：　「そんなにモグを投げたいのか、おまえは」
Ｃ：　「掴まえられて、いやいやをするモグを無理やり放り投げる、それが楽しいんだ。ついでに、わざと障害物に当てると、ぽよん、ぽーん、ぽん、とあさっての方向に飛んでいくモグが可愛い」
Ｚ：　「モグ……そのうち家出するぞ」