モンスター集めにＦＦ１３−２

大平原！　そしてチョコボ！

ひゅうるり〜……

Ｃ：　「……ついに来た」
Ｓ：　「ああ……来てしまったな」
Ｚ：　「暗い世界になっちまったけど」
Ｃ：　「アルカキルティ大平原！　夢にまで見たモンスター天国！　うおおおおおお！」
Ｚ：　「って、そっちは集落のほうじゃねえだろ！」
Ｓ：　「荒野のほうへ行ってどうする――みろ、うろうろしておるからゴブリンなどに出会うのだ」
Ｃ：　「なにをう！　ゴブリンごときにおれの道を阻む権利があると思っているのか、そこをどけ――ふごっ！」
Ｚ：　「７ターンもたなかったぞ……ゴブリン強え……」
Ｃ：　「馬鹿な……くっ、ケット・シーの撃たれ弱さとHPの低さがネックか……回復役があっさりリタイアしてしまう！」
Ｚ：　「いや、ここはまず集落の方向がレベルに合ってるんじゃないかと」
Ｃ：　「それでもさ、ハングリージョウなんかめっちゃ強くなったんだぞ。なにしろHP2500、攻撃力がもう……おまえひとりでやってろってぐらいで」
Ｓ：　「おやつを詰めこむからだろうが」
Ｃ：　「それなのにケット・シーはまだHP500あたりをうろうろ。大器晩成にも程があるんじゃないか」
Ｚ：　「セラとノエルだって1000ぐらいだろうが」
Ｃ：　「しょうがない、ここは順当にシナリオを進めよう。で、集落に行ってなにするって？　おつかい？　しょうがないな……って……」
Ｓ：　「ゴブリンを退治しろと」
Ｃ：　「全滅させられてきたばっかりなのに……もこもこ羊よ、慰めてくれ。ああ、可愛い」
Ｚ：　「おおい、今度はイベント用の優しいゴブリンだろ。大丈夫だって」
Ｓ：　「いつまでも、もこもこ羊で癒されておらんで早く行かんか」
Ｃ：　「わかった、行くぜ！　敵は悪戯ゴブリン、覚悟し――！！？？！？！？！？？」
Ｓ：　「………」
Ｚ：　「どうしたん？」
Ｃ：　「モンスターの中にチョコボがいる……」
Ｓ：　「だからなんだ」
Ｃ：　「チョコボ……チョコボを攻撃しなきゃならないのか？　ええっ？　そうなの？」
Ｚ：　「というよりチョコボに勝てる気が……あれ、そんなに鬼畜な強さってわけでもないのか」
Ｓ：　「すっかりチョコボ最強の暗示にかかっておるな。とっととやらんか」
Ｃ：　「よしチョコボ、覚悟……覚悟し、ろ――なんて言えないようううう！」
Ｚ：　「だめだ……ゴブリンの小僧どもはあっさり仕留めたくせに」
Ｓ：　「ほれ、もうジャマーで弱体化もしとる。とっととブレイクせんか」
Ｃ：　「ううっ、ごめんよ！　ブレイク、けるべろーす！　打ちあげて空飛ばせてやるから勘弁な！」

くぇ……ぇ……

Ｃ：　「あれ？ クリスタル」
Ｚ：　「ん？」
Ｃ：　「入手アイテムにチョコボがある！」
Ｓ：　「……ということは」
Ｃ：　「チョコボが、チョコボが……仲間になった！」
Ｚ：　「うわ……またやりまくるぞ、これ」
Ｃ：　「しかもアタッカーじゃないか、ぐうたらのプレイスタイルなら、とどめにはいつもチョコボが出てくるってことだな！」
Ｚ：　「すっげー嬉しそう……」
Ｓ：　「嬉しくないはずもなかろう」
Ｚ：　「だよな」
Ｃ：　「よし、水色のお花で飾ってあげよう。はい、可愛くなった、そして、ほら餌だ、おやつだ、レベルを19にあげて、と……大器晩成とはいえ即戦力だな、おまえ！　あ、そうだ、名前をどうしよう……チョコボのままでいいか？」
Ｓ：　「クラウドとつけてやらんか」
Ｃ：　「おれはチョコボじゃない！」