ラプソディア・ＳＺＣプレイ記

懲りもせず（２）

Ｃ：　「さて、遊んでいるのはアクセサリだけじゃない。スキルや紋章も組み変えていろいろと」
Ｓ：　「そうか」
Ｃ：　「それでびっくりしたのが……クープのスィングスキルがやっとＳになったんだけど、これがまた鬼神のような強さだったりするんだ。もっとターンが速くなればと思って、神速のアンクレットあたりをつけようかと思ってるところ」
Ｚ：　「クープのスウィングスキルって、えらいポイント食ったよな」
Ｃ：　「おかげで、もったいないと思って一度外したりしてたんだよ。外すほうがもったいないと思い知らされたのが、やっとこさＳにしたときって……彼は大器晩成型なのかな。まあそんな感じで、スキルはキャラの性質をひっくり返してくれるわけだ。そして紋章――まあ効果がわかりやすいのは４様だったりするわけなんだけど」
Ｓ：　「なにやらいやな予感がするが……なにをした？」
Ｃ：　「４様が紋章を三つつけられるようになったとき、魔力強化の紋章を」
Ｓ：　「それは……」
Ｚ：　「魔防を半分持っていかれるんじゃないか」
Ｃ：　「もともと非魔法使いのくせに高いんだから……そりゃ24に下がったけど、アクセサリで補整したら平均的な魔防になった。そして魔力が――68！」
Ｓ：　「待て、それで罰紋を撃ったら……」
Ｃ：　「陣強化で骸骨に諸刃の剣を浴びせてやりました。ヒット数2200！」
Ｚ：　「確か、このレベルでの雑魚敵のHPって……」
Ｓ：　「400も行かん。そもそも幻水でHPが４桁になることはまずないというのに」
Ｚ：　「浴びせすぎだろ！」
Ｃ：　「そう、ちょっと可哀相になったのでレベル１魔法の永遠なる試練に手加減したんだけど、これまた一撃死」
Ｓ：　「宝箱をあけることにしか使えんと思っていたレベル１魔法が……」
Ｃ：　「また永遠なる許しを仕掛けてみたら、範囲に入りきらなかった弓兵とエレメントの精以外全滅」
Ｓ：　「……図に乗るな」
Ｚ：　「そうそう、どこかに落とし穴があるはず」
Ｃ：　「かもな。魔防が半分になるっていうのが、やっぱりきついかもしれない。烈火の間に行くときには外しておくほうが利口かも」
Ｚ：　「ああ、炎魔法が怖いもんな」
Ｓ：　「そういえば、コルセリアあたりの魔法使い連中が装備込みで魔力70前後だろう」
Ｃ：　「うん、シメさんがアクセサリ込みで現在でも80あるから、かなり強いよ」
Ｓ：　「だが、やつの攻撃魔法がそれほど無敵とは思えんが」
Ｚ：　「そりゃ罰紋のせいだ。あれと比べちゃなんねえよ」
Ｃ：　「うん、真紋というだけで反則。ソウルイーターも同様だっただろ。あのへんは五行魔法より容赦ないんだよ」
Ｓ：　「その容赦ない真紋を強化してやる必要がどこにある」
Ｃ：　「思いっきり、めっちゃ爽快感のため？　言ってみれば無駄強化。カームファングにナイツ・オブ・ラウンドを仕掛けるようなもんだ」
Ｚ：　「まさに無駄……まあストレス発散できたら、もとに戻しとけよ。本気でブレイカーだ」
Ｃ：　「うん、だいたいにおいて、ぐうたらは直接攻撃のほうが好きだしな。そういうわけで、今度は……」
Ｓ：　「今度はなんだ」
Ｃ：　「ハンターの紋章をつけてみた」
Ｚ：　「ちょっ、おまえそれは……」
Ｓ：　「……どういう効果が？」
Ｚ：　「そりゃお宝入手用紋章だけど……でも確か、幻水３じゃ攻撃が全然当たんなくなったいわくつきのものじゃねえか」
Ｃ：　「いや、ラプソのハンターの紋章は当たるよ。ただし、力帯と狂戦士のベルトつけてたのに、敵に与えるHPダメージは、レベル42のお魚さん相手に、あの４様のスウィングで58！」
Ｓ：　「500以上叩き出していたはずが……」
Ｚ：　「攻撃力10分の１!?」
Ｃ：　「いや、攻撃力は変わらないみたいだ。ヒット数算出時に与ダメージが10分の１になるということらしい」
Ｚ：　「ってことは、むしろ力101の４様だからこそ、その紋章つけていながらダメージ58も与えられるのかって言うべきなのか？」
Ｃ：　「まあ、そういうことです。それでも、間違ってもＳランク狙いのマップでは使えません！」
Ｚ：　「あ、そう……」
Ｓ：　「ようするに、また無駄なことをやって遊んでいるわけか」
Ｃ：　「まあね……いや、シメさんの実験のイベントがこのハンターの紋章つけたまま始まっちゃってさ。お魚相手にお宝もなにもないだろ。どうせカツオばっかりだ。おかげで４様、使えねー、使えねー。結局キカ姐さんとの協力攻撃と罰紋でしのいで、やっとこさＳランク取っておいたっていう」
Ｓ：　「で、外したのか」
Ｃ：　「まあさすがにね……敵から取れるお宝よりオベル遺跡で掘れる防具のほうが魅力的だし。とりあえず頭の紋章が空っぽになってるのもなんだか虚しいので、見切りの紋章つけておいた」
Ｚ：　「そりゃよかっ……いや待て、なにかまたブレイカーな効果が出たんじゃ？」
Ｃ：　「あっはっは、回避スキルＳと合わせたら、敵の攻撃、当たんねー、当たんねー！　詠唱中でも背後からの攻撃さえ空振り。オベル遺跡三階、４様は永遠なる許しを詠唱しながら四方向をかこまれて０ダメージをキープしました。おかげでこの階の戦闘、総合的な被ダメージがキリルの受けた47かそこら。だからＳランク、やっと取れたというわけだ。まあ弓兵の狙撃Ｓをかわせるかどうかは運頼みになるだろうけど」
Ｓ：　「４主で遊んでばかりだな」
Ｃ：　「効果を試すのに、４様がいちばんバランスが取れて、しかも数字が高いからわかりやすいっていうだけ。魔防22のスノウに魔力強化の紋章つけたって、魔が37になって魔防が11になるだけじゃないか。これじゃ、どうメリット、デメリットがあるのかわからないよ」
Ｓ：　「そもそもスノウは罰紋など使わん」
Ｚ：　「うん、誰もスノウに魔力強化なんかさせねえ」
Ｃ：　「そうか……じゃあ外しておこう」
Ｚ：　「つけてたんかい！」
Ｓ：　「本当に無駄なことを……」