ラプソディア・ＳＺＣプレイ記

懲りもせず（３）

Ｃ：　「というわけで見切りの紋章はスノウにつけておいた。アクセサリに闇のマント、スキルはパリングＳ、回避Ｓ、これで狙われやすさでの危険度も半減するだろ」
Ｚ：　「そしてスノウを狙った敵は反撃を受けて自滅、と」
Ｓ：　「それが狙いか」
Ｃ：　「ふっふふ、反撃のおいしさを知らないんだな。ターンを消費せずにダメージを稼げるっていうのが、どれだけ……」
Ｚ：　「たんに反撃が好きなだけじゃねえか。FF７だって、魔法そっちのけでカウンターマテリア５個はつけるくせに」
Ｃ：　「あたりまえだろ。セフィロス戦で、武器、防具とも全部に嵌めこみたいぐらいだ。けど心無い天使でHP１にされてしまうと、アルテマウェポン装備のおれには手も足も出なくなる」
Ｓ：　「そうか……」
Ｃ：　「だからって連発するなよ。EXモードじゃないと使えないくせに」
Ｚ：　「こらこら、ゲームがこんぐらがってるぞ」
Ｃ：　「ああそうだった、ラプソディアの話だよ」
Ｚ：　「いや、そういう意味じゃなくて……」
Ｓ：　「で、スノウに見切りと闇のマントで、なにがどうなった」
Ｃ：　「いや、特にない」
Ｚ：　「おまえなあ」
Ｃ：　「だって、スノウがちょっとレベル高くなっちゃったんで戦闘から外してるところなんだ。効果を見ようにも機会が少なくなっちゃって」
Ｓ：　「ならば、そんなに気合を入れて装備させんでも」
Ｃ：　「このラプソ、いつでも戦闘に出せるようにしておくのが基本だ」
Ｚ：　「まあ、そうだけどな」
Ｃ：　「紋章関連なんだけど、タルを憶えてるか？　ラズリルメンバーの中でもちょっと不器用な土属性の漁師」
Ｓ：　「ああ……」
Ｃ：　「こいつをなんとか強キャラにしようと試した結果、ゴッドハンドとツノウマの紋章つけたら突貫専門鬼神に化けたという」
Ｚ：　「あれ、ゴッドハンド装備できたんだ？」
Ｃ：　「うん。でも命中ないし、レベル30前半でも紋章剣が使えないんだよ。そこでツノウマの紋章。速度が低いのも、ウマの移動距離でカバーできるので素早くもなったし。まあ、高さ２が越えられないという問題があるけどな。あと元・騎士団攻撃をやろうとすると、いったんウマからおりないとならないし。おりたら最後乗れなくなるし、タイミングは難しいかもしれない」
Ｚ：　「問題はそこまで苦労して使うキャラかどうかってところだろ」
Ｓ：　「いや、その苦労が楽しくてやっているのだろう」
Ｃ：　「そういうこと。そして器用貧乏なフレデリカさん」
Ｚ：　「なにかした？」
Ｃ：　「地味な狙撃手で再移動も可能、手堅い戦力として淡々と存在していたフレデリカさんが、予想外にも戦闘をひっくり返したという事件が」
Ｓ：　「ピンチだったのか？」
Ｃ：　「まあ一部だけ。雷鳴の間は二パーティに分かれるだろ。そのいっぽうでの事件だったんだけど……弓キャラには必ずつけたくなるオオタカの紋章が鍵だった。雷鳴の間でトリスタン、キリル、コルセリアといっしょに十字形で並んでたんだ。そしてコルちゃんが守りの天蓋唱えているあいだに、その周囲をいつのまにかぎっしりと骸骨がかためてくれてさ。もう、動けない動けない。トリスタン、命中低いうえに紋章剣技が使えなくて、通常攻撃だと当たらないまま確実に反撃に遭うから陣敷きしかやることがなくて、さてどうしようというときに！」
Ｓ：　「ときに？」
Ｃ：　「弓紋章レベル３の技、オオタカの舞！　中央に１マスだけ移動したら、ちょうど仲間を巻きこまずに撃てるじゃないか。そうしてフレデリカさん、四体の骸骨全員瀕死に追いこみました！　これは爽快だったね！」
Ｚ：　「そりゃ、すっきりするだろうな……オオタカの舞いなんて大技、なかなか使う機会もないし、使おうと思っても仲間を巻きこむ危険が大きすぎるし」
Ｓ：　「もっとも、雷鳴の間だからこその大逆転という気もしないでもないが……敵は全員、雷属性だろう。土陣を敷けば弱体化する。加えてフレデリカは土属性。陣補整で攻撃力もあがっていただろうからな」
Ｃ：　「まあな……これを烈火の間でフレア姉さんに同じことやらせようとしても、マップの作りや敵の種類が違うからできないわけなんだけど」
Ｚ：　「んで、そんなピンチのときに４様、なにしてたの」
Ｃ：　「ん？　とっとと自分のノルマ果たして宝箱あけまくってたけど？」
Ｓ：　「……仲間を救おうという気概はないのか」
Ｚ：　「そうだよ、そういうときにこそ永遠なる許し――」
Ｃ：　「だって、エレメントグローブが手に入ったんだぞ。さすがに見逃せないじゃないか」
Ｚ：　「仲間のピンチより宝優先かよ……」
Ｓ：　「まあ、そういうやつだ」
Ｃ：　「というわけで、今度はララクルあたりをどれだけ最凶キャラにしようかと研究中です」