ラプソディア・ＳＺＣプレイ記

Ｓ取れなかったよ……

Ｃ：　「……ふう」
Ｚ：　「どうした？」
Ｃ：　「いや、全員レベル50にしてラスダン行ったんだよ」
Ｓ：　「それで？」
Ｃ：　「ランクＳが取れなかった……！」
Ｚ：　「あー……」
Ｓ：　「ふん、情けない」
Ｃ：　「だって獲得経験値が皆無なんだっ！　協力攻撃のオンパレード、１ターンにまとめて五人、六人葬り去って、クリティカル連発、オーバーキルにもほどがあるほどのダメージを与えてなお、獲得経験値は10とか20とか……へたすると７――ひと桁!?　もう、目が点だったよ。結果、ランクＡときた。やりなおして、やりなおして……もう、これ以上、おれにはどうするすべもない」
Ｚ：　「ご苦労さん。で？」
Ｃ：　「ラスボス、キリルの飛燕天地斬一撃で倒してクリアさせて、３周めやりはじめました」
Ｓ：　「……今度は低レベルクリアか？」
Ｃ：　「うーん、このゲームで低レベルクリアは難しいけどね。どうあがいてもレベル35は超える。なので、やりはじめたのは最低人数プレイ」
Ｚ：　「ってことは……４様抜き？」
Ｃ：　「ん」
Ｓ：　「スノウも抜きか」
Ｃ：　「４様がいないとスノウは登場しないんだから、あたりまえだろ。とにかくクエストはいっさい引き受けない。ララクルも関係ない――と思ったら、周回プレイだとララクルは強制参加だった。まあそれはいい。そうして最低限のバトルだけこなしてずんずん進んでいったら、プレイ時間三時間強、キリルがレベル11の段階でカレルロン研究所へ突入する破目に――なんだ、このレベルのあがり具合！　っていうぐらい一気に経験値もらった。いま18だから、シメさん救出時にはレベル20ぐらいになるだろうな」
Ｓ：　「三時間でカレルロンまで行けるのか……まあ以後がきつくなってくるのだろうが」
Ｚ：　「それにしたって、低レベルクリアめざしてるようなもんじゃねえか、それ」
Ｃ：　「そうとも言う」
Ｓ：　「なぜそんな真似を」
Ｃ：　「だから、ラスダンで１ターン1000ぐらい、みんなで経験値獲得していけばランクＳが取れるかもしれないじゃないか。だからそれまでは、キリルにお魚ばかり攻撃させてなるべく育てないようにしようと」
Ｚ：　「キリル、魚人症候群だろ……泣きながら黒白振ってねえ？」
Ｃ：　「まあ、いちいち、『だめだ……できない』って訴えてくるけどな。そこは心を鬼にして、トラウマ克服までおまえは魚人専門！」
Ｓ：　「鬼畜な真似を……」