ちょこぼのパルス探訪

ガトリングガン！

Ｃ：　「あのさ……」
Ｚ：　「なんだ？」
Ｃ：　「パロムポロムの街でさ」
Ｓ：　「パルムポルムだ」
Ｃ：　「バイクが仕掛けてくる……ガトリングガン、反則だろ!?　なんだよあれ！　あのあとに出てくるボスより手が出せないじゃん！」
Ｚ：　「それ、ほんとに雑魚？」
Ｃ：　「雑魚も雑魚！　ブレイクさせたら、あっというまにぶっ潰せる雑魚！　なのに……スノウの無駄に頑丈と（姐さんに）言われた鋼の肉体をもってしても三回ゲームオーバーになったよ！」
Ｓ：　「……オーディンでも一回しかゲームオーバーにならなかったというのに」
Ｃ：　「オーディン……懐かしいな。いきなりの大技で面食らったんだ。うっかり回復ロールひとりしか用意してなくて間に合わなくて……全員回復ロールっていうのも役立つんだっていう、いい思い出だ」
Ｚ：　「もう、すでに過去のことかよ」
Ｃ：　「だってもう、オーディンは味方だもん。でも、じつはあれ、死の宣告カウントぎりぎりだった。途中からケアルのかけあいでゲージが溜まるって気づいてさ」
Ｓ：　「だから、ライブラを使えと……雑魚でもな」
Ｃ：　「ちゃんと、今度は使ってやったよ！」
Ｚ：　「で？」
Ｃ：　「特に有益な情報はなかった。しかし、おれのチョコボ頭脳をなめるな！　というわけで、あいつがガトリングガン入りまーすってときにディフェンスに切り替え、プラス、ホープくんのケアルでしのいで直後にアタッカーに転身、ブレイクだ！　迷わずボコボコにしてやった。ふんっ」
Ｓ：　「おかげで、その先のボス戦でボスだと気がつかなかったと」
Ｃ：　「うん。絶対、あのバイク連中のほうが強いよなあ？」
Ｚ：　「それは単に……」
Ｓ：　「雑魚だからと初期ロールを攻撃重点に置いてライブラもせず、いざというときに慌ててオプティマ切り替えにしくじっただけなのでは」
Ｃ：　「うるさーい！」
Ｚ：　「それにしても、FF13、ボスの印象が薄いよな」
Ｓ：　「うむ、名前を憶えているボスなどファルシ・アニマぐらいか？　強敵と聞いたものだが……」
Ｃ：　「誰だそれ？」
Ｓ：　「序盤の最後のボスだ。腕が二本あった（らしい）」
Ｃ：　「……腕あったことに気がつかなかったぞ。まじめに。ひたすら本体攻撃してた」
Ｚ：　「そんな適当バトルで★５ランク取ったのか？」
Ｃ：　「うん。序盤はとにかく○ボタン連打でOK。攻撃キャンセルループに嵌まったら、タイミングずらせばいいだけ。だから、おれ、★が減りはじめたのは樹林からだ。本格的にバトルに入ってからだな。まあ、おれにかかれば滅多に三つ以下になることは――」
Ｓ：　「自然保護区で巨大ハリネズミに勝ったときはひとつもついていなかったぞ」
Ｃ：　「あれは……だって……姐さんいなかったし……サッズとヴァニラちゃんだけじゃ……なあ？」
Ｚ：　「そもそも、あいつは避けて通れって、チュートリアルがわざわざ忠告したっていうのに突っこむから。しかも二度も」
Ｃ：　「でもでも、あいつ、ブレイクしたら可愛らしい（？）トカゲになったんだぞ！　もう一度見てみたいって……思わないか？」
Ｓ：　「そのために雑魚戦に五分も十分もかけるのか」
Ｃ：　「いいじゃないか。苦戦が楽しいゲームだ」
Ｚ：　「あ、そう……だからボスの印象が薄いんだな。苦戦した敵ばかり記憶鮮明なのはしょうがない」
Ｃ：　「なあ、それより、おれ、リンドブルムに乗ってみたいよ。そのうち乗れるよな？　乗せてくれるよな？」
Ｓ：　「乗物酔いはどうした」
Ｃ：　「FF13じゃ、乗物酔いなんか起こしてる暇ないよ。乗りものばっかりだ」
Ｚ：　「召喚獣も乗りもの扱いだしな」
Ｃ：　「行くぞ、フェンリル！……ってやってみたいんだけど、さすがにフェンリルは出ないか」