ラプソディア・ＳＺＣプレイ記

竜ヒレ肉まん！

Ｃ：　「一瞬、ついに４様が役立たずになったと思って絶望しかけたよ」
Ｚ：　「なんの話」
Ｓ：　「五階の下にあった烈火の間とかいう場所だ。風属性の４主には鬼門」
Ｚ：　「じゃあメンバーから外せば」
Ｃ：　「サブイベントは４様主人公が鉄則！　降板なんてとんでもない！」
Ｚ：　「はいはい。で、絶望したまんまか？」
Ｃ：　「セフィロスに贈られた絶望でもないのに、そんなにずるずる思い悩むことはないさ。確かに烈火竜三体、その魔防72という高さを見たときは、ほんとに無理だっていう気がしたけどな。ちなみにゴーレムは90あったんだけど。まあ試しに猫とナルシーとで様子見たらもう、それぞれ一撃で離脱、離脱、死亡に離脱、死亡。ということで、初心に返って４様にはことごとく攻撃を受けてもらうことにしたんだ」
Ｚ：　「それ、初心だったか……？」
Ｃ：　「いいじゃないか、どうせいちばんレベル高いんだ。防御力91、魔防も60あるんだから、これぐらいは！――スノウとの協力攻撃狙いたかったけど、スノウは魔防が泣けるほど低い。20って……そのレベルで20って……悲しいぞ」
Ｓ：　「悲しがってもおれんだろうが。で、あとは？」
Ｃ：　「まあさすがに４様でも陣補整がないと耐えられないので、キカ姐さんをサポートにつけました。橋の出口でナルクル兄ちゃんと三人で待機。とにかく正面から攻撃したって外さない４様と、３倍撃のあるキカ姐さん、百獣王の爪のあるナルクル兄ちゃんだ。結構強いぞ。まあ魔法でやられるときは三人いっぺんだけど、なんとか耐える！　なによりターンが早い。ナルクル兄ちゃんにはスティールの楯装備のミレイをつけてあるから、このあたりは交代で。そしてやっぱりここでユウ先生がご活躍――あんまりこのキャラに頼りたくはないんだけど、コルちゃんは階段おりられなかったのがショック受けてるだろうから、ちょっと休ませとく」
Ｚ：　「いや、ショック受けてるのはプレイヤーのほうじゃねえかと」
Ｓ：　「まあいい、それで火の精や骸骨どもはなんとかなるにしても、烈火竜はどうした」
Ｃ：　「スノウ、バスク、リノ父ちゃんで、トリに乗ってもらって地道に一体ずつ斃してもらいました。うっかり最後の一体に、リノ父ちゃんが息子ともどもブレス浴びせられて離脱の破目になったけど」
Ｓ：　「息子は離脱せんかったのか」
Ｃ：　「風陣に載っている４様が？　ブレスごときで離脱？　なめるんじゃないよ」
Ｚ：　「絶望しかけたくせに生意気だぞ」
Ｃ：　「まあブレスや魔法浴びると炎陣になるから、そこが怖いんだけどな。キカ姐さんが炎陣であっというまにHP１にされたので、すかさずユウ先生に治してもらった。小麦粉の薬売ってるくせに、腕のいい藪医者だよ」
Ｚ：　「腕のいい藪医者って、どういう……？」
Ｓ：　「ブラックジャックか？」
Ｚ：　「いや、それもちと違うような」
Ｃ：　「とにかく、びっくりしたのはその戦闘のあと。ルネに掘らせてたら、彼女の行けない場所にお宝が埋まってるんだ。これはまたもう一回来て、あれを掘るためだけを目的にしなきゃならないのかと」
Ｓ：　「同じマップが出てくればいいのだがな。地下５階より先はランダムかもしれん」
Ｃ：　「じゃあ結局、また行ってみないとわからないってことじゃないか。というわけで、ちょっと鍛冶屋に声をかけてみました。宝箱から取ってきた伝説のハンマーをどうすればいいのかと。そしたら――やったね、武器がレベル８まで鍛えられるようになった！　そしてさすがはアドリアンヌ！　５回だけタダで鍛えてくれるというので、当然、キリル、４様、スノウ、オルネラおばさまとリノ父ちゃんのをレベル８にしました！」
Ｚ：　「なんでそのチョイスなんだかわからねえけど、レベル５の武器が通らねえって泣いてたんだから、そっちをあげればいいのに」
Ｓ：　「いや、せっかく無料なのだ。コストが高いのを優先するべきだろう。だが、サブイベントにあまり出さないオルネラや、絶対に出さないキリルの武器を鍛えてどうする」
Ｃ：　「はっ……そういえばそうだった……また苦しいオベル遺跡の戦いが続くのか……」
Ｓ：　「……まったく」
Ｚ：　「まあ勢いだよな、うん、ほらまんじゅう食え」
Ｃ：　「竜ヒレ肉まんがいい！」
Ｚ：　「売ってるのかよ」
Ｃ：　「クエスト報告したら売りに出されたよ。しっかりと五十個買ってきました。だから防具が買えません！」
Ｚ：　「おまえはあああああ」
Ｓ：　「学習しろ！」