ラプソディア・ＳＺＣプレイ記

英雄の盾

Ｃ：　「またまた大地の間にぶち当たったので、古代の剣を手に入れました」
Ｓ：　「なんだ、まだ懲りもせずに潜っておったのか」
Ｃ：　「だって……クエストを残して一周め終わっても、なんか後ろ髪ひっぱられるっていうか……でもこの古代の剣を手に入れたらもう、ラスダンに行こうかなとは思ってたんだ」
Ｚ：　「なんで？」
Ｃ：　「あとは属性饅頭をもらえるぐらいのクエストしか残ってないからな。エックス商会はどうせ、報酬はスキルポイントだけだろ」
Ｚ：　「じゃあ行くか？」
Ｃ：　「ところが、ルネが古代の剣のほかに英雄の盾というものを掘り出しちゃったんだよ」
Ｓ：　「それは……」
Ｚ：　「幻水おなじみの……」
Ｃ：　「そう、英雄セットがこのラプソディアでも存在するということ！」
Ｚ：　「まあ予想してしかるべきだったな。それで？」
Ｃ：　「うーん、どうしよう」
Ｓ：　「また潜るかどうかを考えているのか？」
Ｃ：　「まあね。それに、まだ大半のキャラがしょぼい防具しか持ってないのが気になるところでもあるんだ。ハーヴェイがいまだにアイアンメイル！　レベル40になってまで、これはさすがに可哀相じゃないか？　こんな装備でよく大地の間を生き残ってくれたよ」
Ｓ：　「……その装備で出陣させようというほうも、どうかしているぞ」
Ｃ：　「でも武器レベルはみんな、だいたい６か７になったんだぞ。けど、８まではみんな、あげてやれないだろうなあ」
Ｚ：　「まあ、いまのところその武器レベルで竜と渡りあってるんだから、ラスダンぐらいは大丈夫じゃねえの？」
Ｓ：　「ラスダンよりも、このオベル遺跡のほうが強いのか？」
Ｃ：　「と思うよ。だって敵のレベル、44、５が混じるようになってきたもん。本シナリオでこんな連中は出てこないだろ」
Ｚ：　「たぶんな」
Ｃ：　「というわけで、とりあえず今回、大地竜とガチ勝負してくれたナレオに英雄の盾を持たせてやろう。どんどん強くなるなあ、この子は。うん、スキルも優先的にあげてやろう、レベル41にあがったから命中スキルが追加できる。よしよし、クリティカルにクラッシュ、楯防御、鎧防御もそろえてＳ、Ｓ、Ｓ……――化けもんか、この子は！」
Ｓ：　「最高装備をつけ、スキルをあげるだけあげておいて、なにを言っているか」
Ｚ：　「まあキリルも4様も盾は装備できないから、真正面からの攻撃を完全防御って真似はできねえしな」
Ｓ：　「ほかに盾装備できるのはダリオ親父とケネス、ミレイあたりか？　ときどき、GUARD!　とダメージをなくす連中だろう」
Ｚ：　「うん、そう。そのGUARD!　っていう真似が主人公たちにはできないってこと。まあ、双剣使いに両刃の……なんていう武器なんだろうな、あのでかいの。とにかくあんなの持ってちゃ、盾は装備できないってわけだ」
Ｃ：　「その代わりパリングがあるわけだけど……でもそうか、じつはナレオが真の英雄だったんだな！」
Ｚ：　「まさか英雄の鎧探してこようなんて言うんじゃねえだろうな」
Ｃ：　「え、だめか？」
Ｓ：　「先ほど、もうラスダンに行こうと言っていたのはどこの誰だ」
Ｃ：　「だから英雄セットが掘れるとわかっちゃったから、いま迷ってるんじゃないか」
Ｚ：　「これは……明らかにゲーム製作者の罠だな」
Ｓ：　「うむ、オベル遺跡の真の罠だ。発掘にハマったら容易に抜けられんという……」