ラプソディア・ＳＺＣプレイ記

干からびた腕（後篇）

Ｃ：　「地上に戻ってまいりました。さて、みんなの装備を整えなおして――わあ、気がついたら！」
Ｚ：　「なに」
Ｃ：　「キリルのレベルがいちばん低くなってしまった！」
Ｓ：　「ほほう。ラスダンが楽しみだな」
Ｃ：　「うう……とにかく全員、レベル35を越えてるじゃないか。４様に至ってはレベル46。いつのまに……」
Ｓ：　「あれだけ遺跡で暴れていれば仕方がなかろう。しかし、あのパブロも35になったのか」
Ｃ：　「いや、パブロはレベル39。4様を除けば最高レベル。ノアを越えました」
Ｚ：　「パブロがかよ？　あんだけ伸び悩んでたのに」
Ｃ：　「火の紋章をつけてスキルもＢにあげておいたから、そのおかげかな。さっき大爆発とか火炎魔法で斃してるし、守護の天蓋で六人いっぺんにシールドかけたときも経験値多かった」
Ｚ：　「土のほうを高位の大地の紋章につけかえておいてよかったな」
Ｃ：　「うん、参入した頃からもう、柔らかいし、避けられないし、非力だし、遅いし、後方で回復援護ぐらいしか使えないかと諦めかけたけど、思いきって攻撃魔法に切り替えたのが当たりだった。パブロ充分使えるよ。すごい」
Ｓ：　「なにを涙ぐんでいるのだ」
Ｚ：　「いやあ、できの悪い子が一生懸命やったんだなあって感動してるんだって」
Ｃ：　「うん、感動――やばい、ほんとに泣けてきた」
Ｚ：　「よかったなあ……」
Ｃ：　「うん……」
Ｓ：　「……ふん、そろそろセーブしておけ」
Ｃ：　「うん、今日はこれで終わりにしよう。セーブの前に、いつものように夜イベントをチェック――あ、誰か出てきた……って、シメさん？」
Ｚ：　「ああ、干からびた腕を取ってきたからな。その関連のイベントか」
Ｃ：　「まあいいけど、イベント終わったらセーブして――セーブ……せえ……ぶ……」
Ｓ：　「どうした？」
Ｚ：　「ここ、ミドルポートの地下？　オベルにいたはずなのに、イベントで飛ばされた？」
Ｃ：　「なんで戦闘なんだよ！　セーブさせろ、武器鍛えさせろ！」
Ｓ：　「……どうする、中断か、それとも」
Ｃ：　「うう、キリル強制出撃か……レベル34……うう……って、あれ？」
Ｚ：　「なに？」
Ｃ：　「敵のレベルが32とか34とか……最高36だぞ？　なんだ、楽勝マップじゃないか」
Ｓ：　「そうか？」
Ｃ：　「仲間たちはみんな、レベル35〜39なんだから」
Ｚ：　「ああ、そういえば」
Ｃ：　「じゃ、さっくりと終わらせようか」

＊＊＊

Ｃ：　「シメさんが最初にダメージ受けたのはひやっとしたけど、やっぱり楽勝、楽勝。ふふーん、増援も怖くないもん――ね……」
Ｓ：　「どうした？　怖くないのだろう？」
Ｚ：　「はっはっは、増援の敵がレベル42！　キリル耐えられるのか、おい？」
Ｃ：　「キリル、ひとり無双してる場合じゃない、戻れええええ！」

＊＊＊

Ｃ：　「はあはあ、思わぬところでセーブなしの連戦……しいいいめええおおおおおん！　『年かのう……』じゃないだろ！　結局、なんの実験だったんだよ！」
Ｓ：　「まあ、オベルからミドルポートに移動する手間が省けたと考えればよかろう」
Ｚ：　「クエストチェックしてみたら、残りあと４種類だな。ターニャの古代の剣と旋風竜、雷鳴竜、あとエックス商会のダイヤモンド５個が残ってる」
Ｃ：　「ダイヤモンドか……先にチープーのほうの依頼に渡しちゃったから、まだ３個しかない。また５階あたりでノアにゴーレムから盗ませるか、ルネに掘らせるか……」
Ｓ：　「古代の剣も掘らんと出てこんだろうしな」
Ｚ：　「いつまで続くんだ、オベル遺跡通勤」
Ｃ：　「ラスダンに行こうかなあ……」

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