ラプソディア・ＳＺＣプレイ記

干からびた腕（前篇）

Ｃ：　「今度は大地の間」
Ｚ：　「さて、敵は……と」
Ｃ：　「大地竜二体に土の精二体、フライリザードが七匹、それと……なんだ、あのでっかい虫二体？　じゃあ、あの連中を大人の女性で誘惑してみようか」
Ｚ：　「虫が誘惑できるかよ」
Ｃ：　「え、ジーンさんだったらきっと……というわけで、ジーンさんと、うん、オルネラおばさまかなあ……あと誰だろう……幻水４のときは確か、キカ姐さんとグレッチェン、アメリアだったっけ？」
Ｓ：　「なんの組みあわせを探しているのだ」
Ｃ：　「もちろん美女攻撃に決まっている。ラプソディアでもきっとあるに違いないんだ。いっしょに出して会話が通じたら可能性あり。運がよければ一発で覚えることもあるかもしれないし。あと美少年――は幻水４にもいなかったっけ。美青年攻撃の面々も出しておきたいんだけど……え、わからない……シグルドとハーヴェイで、ええと、ヘルムートさんいないから誰になるんだ？　クープ……か？　アンダルクのような気もするし……間違ってもバスクじゃないよな」
Ｓ：　「失礼なやつだな」
Ｚ：　「でもそういうのはさあ、コランバルとかミドーとか、あのへんでのんびり探したら？　ほら、大地竜さんが待ちくたびれてるぜ」
Ｃ：　「しょうがない。ちょっとグレッチェンは前回活躍したから引っこめて、誰か三人、協力攻撃のできる連中を……ええと、お、ミツバが今日は土属性じゃないか。この土フィールドだったら陣玉いらずだな。よしラインホルトさん、それにジェレミーをいっしょに出して腐れ縁攻撃狙ってみようか。強いからな、あれは。よし行くぞ！――って、このBGMはっ!?」
Ｓ：　「シンダル遺跡には必ずついてまわる曲ではないか」
Ｃ：　「うう、わくわくする……って言ってるまに、なに離脱してんの、ラインホルトさんんん!?」
Ｚ：　「結構……虫が速いな。いちばん端にいたラインホルトさんが、なにもできずに……」
Ｃ：　「なに、あのブレス、なになになに？」
Ｓ：　「混乱していては――」
Ｚ：　「ああっ、試しにマップ中央に躍り出てた４様が、眠らされたうえに土の精にボコ殴り、とどめにもう一匹の虫から飛んできたなにかで離脱！」
Ｃ：　「虫にそんな遠距離攻撃がっ!?　っていうか、４様に、『ごめん……』と言わせるとは！　あうあう、こっちはジーンさんの魔法が効かないし、なんで――あ、そういえば大地竜がなにかシールドをかけてたな……ぎゃあ、アメリアまで寝てるううう。キカ姐さんもオルネラおばさまも、戻れ、戻れ！」
Ｓ：　「美女攻撃どころではないな、これは……」
Ｃ：　「そ、そんなこと――！　くそ、リトライ、組みなおしだあああ！」

＊＊＊

Ｃ：　「虫という新たな敵が出てきたっていうのに、ちょっとなめすぎたらしい。さすがに反省するところだ」
Ｓ：　「だろうな」
Ｚ：　「そうそう、まじめに行こうぜ」
Ｃ：　「ということで、まじめに考えた結果、美女攻撃の可能性ありと見たキカ姐さん、オルネラおばさまにジーンさん、そしてちょっとレベルが低いのでミツバとアメリアも出陣。アメリアはどっさり旋風陣玉を持って虫の弱体化に努めてもらう。ミツバは巨人技でガンガン攻めろ。どうせレベルがあがるし、敵の攻撃は避けられないんだから、アンバランスはペナルティにはならないだろ」
Ｚ：　「いや、だからまじめに――って……だめだ、美女攻撃習得しか目に入ってない」
Ｃ：　「ほかは魔法使い出そう。土フィールドだから、きっとパブロが安定して役に立つ。それから風魔法のエキスパート、ロジェだな」
Ｓ：　「さてさて……」
Ｚ：　「パブロねえ……」
Ｃ：　「まずは土の精だのフライリザードだの、無視だ、無視！　そして無視――じゃなくて虫二体を集中攻撃、ロジェの切り裂きのあと、パブロの大爆発でとどめ。これで一体はいなくなった！　もう一体はアメリアで旋風陣を敷いて追い立て、キカ姐さんと４様の協力攻撃で削るんだ。ダメージ量はあてにしてないから斃せなくてもよし。２マス一直線に風になって一気に虫が弱体、とどめはオルネラおばさまの雷鳴剣！　よし！　ふう、あとはおなじみの敵だからな。ミツバとアメリアでフライリザードをがんがん攻めて、魔法使いとキカ姐さんは大地竜を一体斃す。４様は土の精のお相手だ。オルネラおばさまはトリに乗って宝箱を取りに行く」
Ｓ：　「この期に及んで宝箱か……だが、なぜトリなのだ？」
Ｚ：　「ウマのほうがいいんじゃないか？」
Ｃ：　「乗せてから思った。でもいい、間に合いそうだし――って、干からびた腕？　なんだそれ？」
Ｓ：　「シメオンがなにか言っておったな」
Ｚ：　「なんか実験するとかなんとか」
Ｃ：　「ふーん、でもこの腕、まさかクレイの腕じゃないだろうな？」
Ｚ：　「幻水４のオベル遺跡の奥にあったあれのことか？」
Ｓ：　「誰の腕でもよかろうが」
Ｃ：　「まあそうだな……大地竜を一体残してルネに掘らせようかと思ってたけど、ちょっと余裕がなさそうかな……ミツバじゃ抑えるのが苦しいかも。でも、いちおう出す。ミツバが限界になったら４様向かわせてとどめ刺すから、ちょっと頑張れよ」
Ｚ：　「……大地竜をミツバひとりに相手させてるのかよ」
Ｃ：　「だって、数人でかたまってたらブレスでまとめてやられるじゃないか」
Ｚ：　「まあいいけど……それにしたって、ミツバが瀕死になってるぞ」
Ｃ：　「発掘できたのは大地の紋章球だけか。しょうがない。ミツバ、よく頑張ったな。おかげでレベル37になったじゃないか。じゃあ４様、行こうか」