ラプソディア・ＳＺＣプレイ記

家族の絆

Ｃ：　「今日は家族愛を狙ってみました」
Ｓ：　「む、家族だと？」
Ｚ：　「言っておくけど、ジェノバファミリーじゃねえから。確か今回、５階を通り抜けたら流水の間だったよな？」
Ｃ：　「うん、流水竜二体に水の精三体、弓兵と骸骨、そしてすぐ眠らせてくれる厄介なフライリザードが三匹」
Ｓ：　「流水竜とは……逆から読んでもりゅうすいるう――」
Ｃ：　「噛んだな」
Ｚ：　「うん、噛んだ」
Ｓ：　「やかましい。それで？　リトライ何度やった」
Ｃ：　「もう、数えてない。正直、オベル遺跡５階を駆け抜けるときのリトライで疲れててさ」
Ｚ：　「なに、そんなに難しかった？」
Ｃ：　「いや。ただ、例によってクリティカルとか、セドリッ君の移動を１ほど間違えてて、交代してトリに乗せたらあと一歩で届かない。慌てて４様に前に出てもらったものの、見事にスノウがトリともどもゴーレムにパンチ食らったり、エレメントが階段のぼれるのに気がつかなくてトリスタンを置き去りにしちゃったりとで……まあタイミングを計るのに何度かリトライしただけ。おかげで地下５階の模型ももらったよ。そうそう、まだ２階と３階がもらえてないんだ。５階に比べればセドリッ君が駆け抜けるまでの時間はそんなにないんだけど……敵が多くてばらけてるから、ターン数がかさむのかな？」
Ｓ：　「模型ばかり、そんなにもらってどうする。とにかく疲れていようがなんだろうが、流水る――竜は斃したのだろうな？」
Ｃ：　「噛ん――」
Ｓ：　「いちいち、やかましいというに」
Ｚ：　「はいはい、で？」
Ｃ：　「うん、疲れてたからもう、両方から来る敵をいっぺんに相手するのもいやでさ。竜はどうせトリさんじゃないと届かないから、あとまわしにしようと思って、とにかく移動力の高いウェンデルを弓兵に隣接させ、さらにその隣の骸骨の前にノアを置いて塞いだ。彼女の回避に頼りきりだよ、まったく……ウェンデルはそのすぐあとでジーンさんに交代。動かない弓兵の隣は安全だから、思う存分魔法を撃ってもらうというわけで――弓兵の地属性が水以外だと、流水竜は陣敷きしかやってこないんだ。これはすごく助かったよ。静かなる湖使われて、ジーンさんが沈黙状態になるともったいないもんな。まあ魔法使えなくても、この２体の敵を無力化して膠着状態に持ちこむだけでもオッケー」
Ｓ：　「竜が攻撃行動に出ないというのは助かるな」
Ｃ：　「うん、この竜は、もしかしたら手懐けられたかもしれない」
Ｚ：　「そうやって、なんでもかでも懐かせるなよ。どこまでもモンスター好きなんだから……」
Ｃ：　「まあそんなわけで、フライリザードをどうしようか、それだけで３回ぐらいリセットした。で、結果的に回避もそこそこあって、硬くて反撃しやすく、武器レベル８もあるもんだから攻撃力もダントツの、オルネラおばさまに登場していただいたわけだ」
Ｓ：　「眠らされてはどうしようもなかろうが」
Ｃ：　「リザードの二匹は、オルネラおばさまが竜の母なる湖が届くぎりぎりまで突出すると、魔法じゃなくて直接攻撃しようとして背後にまわってくれるということがわかった。ということは、あと一匹を４様の死を呼ぶ声で真っ先に消してしまっておけばいい。で、おばさまに一匹でも反撃でHPを削ってもらえれば、誰かがとどめを刺し、隣にバスクおじさまをぽんと置いておけると」
Ｚ：　「ああ、それで協力攻撃って話になるんだな」
Ｃ：　「うん、ただし、この姉弟攻撃ひとつだけじゃ水の精は全滅させられない。だからダリオ＆ナレオの海賊親子攻撃を連続して撃てるように、残ってるフライリザードを片づけて背後に控えさせる。これで二度の協力攻撃が使えるから、水の精もさすがに二体は離脱だ。そのあいだに４様は、タイミングを測ってノアの前にいる骸骨を罰紋でお掃除。ノアは弓兵に隣接して安全を確保。そしてやっぱり待機を重ねて、タイミングを測ってジーンさんがリノ父ちゃんと交代、４様が空(あ)いた場所にすかさず滑りこんで待機。ここでとどめ刺すと、次のダリオの攻撃で竜が２体いっぺんに動きはじめるから、ここは我慢。フレア姉さんとリノ父ちゃんは協力攻撃のために移動し、オルネラおばさまとバスクおじさまはトリさんに乗る。竜の一体が魔法を撃とうと通路に近づいてくるのを待って、通常攻撃とオベルの親子攻撃で斃し、残り一体はフレアをトリに乗せて飛行部隊攻撃、それに待機重ねて再び使えるようになった海賊親子攻撃でとどめ。あとは適当にルネに交代して掘りまくらせる――って、また離れ小島になにか埋まってたりするし！」
Ｓ：　「姉弟攻撃、親子攻撃、海賊親子攻撃……家族ばかりだな」
Ｃ：　「だから狙ったって言っただろ。正直、親子攻撃は使いづらいんだけどさ。リノ父ちゃんの代わりにコルちゃん出して、お姫さま攻撃のほうがいいかなあとちょっと思ったりもしたけど、なんか脈絡がないように思えたのでやめたっていう」
Ｚ：　「なにかというとネタっぽい編成にするよな」
Ｃ：　「えっ、それが面白いんじゃないか！」
Ｓ：　「だが、だんだんネタがなくなってきているだろう」
Ｃ：　「そうでもない。考えてみたらオベル王国家臣団をまとめて出したことがあんまりないし、エルフたちとアクセル、ジュエルでそろえてナ・ナル島出身者チームとか。ただ、エルフたちは国境の村で高レベルで参入したから、装備もついついあとまわしにしちゃってるんだよな。シルバーメイルで竜との決戦に耐えられるかどうか」
Ｚ：　「装備買えよ」
Ｃ：　「う……うう、わかった、今回の七万ポッチはまわしておく」
Ｓ：　「やっとプラチナメイルが買えるか？」
Ｚ：　「掘り出しものを真っ先にチェックしちまうから、せいぜい、ふたりぶんだけだろうけどな。どうせ流水饅頭も、最低十個ぐらいは買うつもりだろ」
Ｃ：　「属性饅頭は買わない。あれは属性変えちゃうから使いづらくて……一個もらえるだけで充分だよ。でも竜ヒレ肉まんは――」
Ｓ：　「装備を買え。食いものではなく」
Ｃ：　「……はーい」