ちょこぼのパルス探訪

まわる地図

Ｃ：　「やっぱりFF13っていうのは、FF10がベースなのかな」
Ｓ：　「またどうした」
Ｃ：　「いや、最初はこのバトル、FF12のガンビットをパックにしたみたいだって言ったけど、最近はむしろFF10に似てるなあ、と思いなおした」
Ｚ：　「10も役割分担がきっちりしてたしな。硬いのはティーダじゃどうにもならんし、エレメントはルールー姐さん以外、効率悪かったし」
Ｃ：　「そう、出会ったモンスター、こいつは魔法に強いのか物理半減か、あるいは状態異常が可能かどうか、どういうタイプなんだろうって考える。そして効率よく対処できる役割を当てて……流れは似てるだろ。キャラのロールが固定だったら確実にFF10の焼きなおしだったかもしれないけど、FF13は戦闘中の交代ではなくて役割の切り替えってことだから……うん、オプティマチェンジはよくできてると思う」
Ｚ：　「そうか、FF12のガンビットはモンスターの【行動】に対して仲間の行動を組んでたんだもんな。モンスターの性質じゃなかった」
Ｃ：　「うん。だからバルフレアは、相手がプリンだっていうのに、ひたすら銃で戦うばっかりやってたりすることもあるわけだけど、とにかく、いろいろやりこむと面白いよ、RPGゲーム。うん」
Ｓ：　「ゲームで遊び倒していては、創作が進まない言いわけにもならんぞ」
Ｃ：　「べ、べつに言いわけにしてるわけじゃないもん！　FF12でもさ、クリアするまではとにかく、ボス戦だ、モブだ、とそればっかり頭にあったけど、遊んでるうちに雑魚戦が楽しくなるじゃないか。そうなると新しい発見があって……例えば役立たずだと思ってた計算尺、あれが大量のカエル相手だと、すんごく役立つってことに気がついたり」
Ｚ：　「計算尺？」
Ｓ：　「あの使いにくい武器か」
Ｃ：　「ところが回避率がすごい！　リーダーに装備させてリーダーはとにかく回復中心でガンビット組んでおくんだ。そしてデコイかける。もちろんリーダーはカエルに取りかこまれるよ。でも、ほぼ回避するんだ。せいぜい、お馬さんの魔法でちょっとダメージが出るだけ。そのあいだに、あとのふたりでがんがん攻撃しておけば、いつのまにかきれいさっぱり。これは何周もして初めて気がついた。リーダーに回復だけをやらせるガンビットなんて、普通はなかなか組まないもんだろ」
Ｓ：　「PS２を立ちあげてなにをやっているかと思えば……ファングがひょいと回避しているのを見て思いついただけだろうが」
Ｃ：　「いいじゃないか、きっかけはどうあれ、新しい発見があると嬉しいもんだ。FF７でもなにかないかなー……でも遊びつくしたよなあ、さすがに。バトル面ではどうにもならないんで、エアリスの名前を【かあさん】にしてみたり」
Ｚ：　「それがなんの遊びになるんだよ」
Ｃ：　「台詞大爆笑遊び。慣れちゃうと、ちょっとしらけるんだけど」
Ｓ：　「……そういえば、エアリスはどこだ、だの、エアリスを探そうだの、台詞があったな」
Ｃ：　「そう、その名前でやってると、おれの台詞が『かあさんはどこだ！』『かあさんを探そう』というように変化――うわあああん」
Ｚ：　「で？　FF13もそういう新しい発見があったってことか？」
Ｃ：　「いや、まだ。だって二周めもやっと11章の大平原に出たところだからさ。フィフス・アークでちょっと時間取られたし」
Ｓ：　「例によって地図がまわっていることに気づかず、逆走しただけではないか」
Ｚ：　「しかもエレベーターだって上に行ってるってのに、シドと戦った場所に出るまで気がつかないなんて間抜けもいいところ」
Ｃ：　「間抜けだと？　お、おれは地図を読めるチョコボなんだからな！　くるくるまわる地図が悪いんだ、くるくる……まわる、まわる……北はこっちかー！」
Ｚ：　「そっちはヤシャス山――って、おおい、どこまで走ってくんだよ？」
Ｓ：　「……チョコボはどこまでも駆け抜けるからな」
Ｚ：　「その歌、お気に入りだな」
Ｓ：　「気に入らないわけがあるか？　ジャズチックな今回のチョコボのライドオンテーマも最高ではないか」
Ｚ：　「はいはい」