ラプソディア・ＳＺＣプレイ記

縛る苦労と楽しみ

Ｃ：　「スキルポイント稼ぐために地道にモンスター退治をやって、オベル遺跡に通勤してます。最近になって、Ｃランクを取るためには、わざわざ無駄行動でターンを稼いだりするより、三人ばかり離脱者を出すほうが楽だと気づきました」
Ｓ：　「離脱者を出すなど、作戦手順のなまぬるさが露呈――」
Ｃ：　「やかましい」
Ｚ：　「とにかく、オベル遺跡に通勤するなよ」
Ｃ：　「いや、将来、本当にそこがキリルたちの仕事場になりそうなダンジョンだ。何階まであるのやら」
Ｓ：　「で、例の縛りは始めたのか」
Ｃ：　「うん……ただ、ちょっと緩和した」
Ｚ：　「なんで？」
Ｓ：　「らしくもない」
Ｃ：　「だって、モンスター退治でレベルの低いの出したら陣補整だけの回復じゃ追いつかなくなったんだ。特にユージンなんか狙われやすいから（ホタル付きだからあたりまえなんだけど）、二回殴られて、陣玉回復一度挟んでも三度めであっさり。そうやって死亡者続出。しょうがないから一個だけ食べものを持てるということにした。でないと回復中心の作戦しか使えなくなってくるからさ。でもお薬類は使わない。４様には当然、カニ入り肉まん」
Ｚ：　「肉まんといえば……」
Ｓ：　「カズラー関連のものだったか？　クエストがあっただろう。イルヤの饅頭屋からの依頼で」
Ｃ：　「もちろん引き受けるさ。ただ……あそこでのモンスター退治も割と必死にならないとっていうところがあって――防具のお粗末さとスキルの低さが涙目だよ。ポイント稼ごうにもクエストだけじゃやっていけないから、結構必死でレベル15、６の連中に頑張ってもらってる。そうそう、カタリナさんとケネスを迎えに行こうと思ったら、ここの敵もレベル22、３で、カタリナさんは余計なところへ動きやがる……相変わらず、いらつく人だよ」
Ｚ：　「いやいやいや……」
Ｓ：　「まあ……あのカタリナではな」
Ｃ：　「まあ、あのふたりはしばらく放っておくとしても……なあ、なんでこんなレベル高いのが出てくるんだ？」
Ｚ：　「知らねえよ。ってか、キリルと比べりゃ、それほどの差じゃないだろ」
Ｃ：　「……そう言われるとそうか」
Ｓ：　「ようするに、いまはレベルの低い仲間をモンスター退治に出して、獲得したスキルは主力に注いでいるということか」
Ｃ：　「そう、レベルが平均的にあがって、主力はレベルそのままで、スキルだけがぐんぐん伸びるという、じつにおいしいことをやってるんだけど。いっぽうでお金がなあ……全員の武器をレベル４にしたら、またまた装備品を買う余裕がなくなったよ」
Ｓ：　「……もういい、地道にやっていろ」
Ｚ：　「だな。急がずに行けよ」
Ｃ：　「そうする。ふさふさの毛皮も、あともう少しもらってこなくちゃならないし。それでさ」
Ｚ：　「ん？」
Ｃ：　「レベル18、９平均でハルナ攻略できると思う？」
Ｓ：　「やってみなければわからんな。防具さえきちんとしておけばなんとかなるとは思うが」
Ｃ：　「だよな……セドリックで敵陣突破して４様に交代、階段を塞いでもらおうと思ってるんだ。だから、あとのメンバーで殲滅戦展開できるようにしないとならないんだけどさ」
Ｚ：　「ということは、主戦闘に４様が使えないってこと？」
Ｃ：　「うんそう。罰魔法があるから遠距離攻撃できるだろうとは言うなよ。これも縛ってるところだ」
Ｓ：　「……どんどん縛っていくと二進も三進も行かんぞ。結局はレベルで押し通すことになりかねん」
Ｚ：　「自由に楽しめるように適度にな」
Ｃ：　「はーい」