ラプソディア・ＳＺＣプレイ記

運のない人

Ｃ：　「よーし、あらかた武器レベルも鍛え終わったし、装備はまだ全然だけど……ってことで国境の村へ行ってきた」
Ｓ：　「それで？」
Ｃ：　「だめだった。レベル17のスノウ出したら、あっというまに死亡。それでも懲りずにスノウにトリさんに乗ってもらったら、やっぱり死亡。さらにトリさんつきで――」
Ｓ：　「もういい、レベル26、７の連中相手に、どうしてスノウにこだわる」
Ｃ：　「いや、スノウがウマにもトリにも乗れるっていうことで、一気に便利キャラに早変わり。縛った４様の代わりにしたいんだ」
Ｓ：　「無理だろう。ステータスが違いすぎるのでは」
Ｃ：　「育てればきっと……と思ってるんだけど」
Ｚ：　「……あのさ、スノウ、いまのレベルでさえ運がひと桁だぞ」
Ｃ：　「……はい？」
Ｚ：　「運がひと桁。９だったかな。とにかく現在の仲間の中では最低値。ラプソでのこの運がなにに関係するのかわからねえけど、狙われやすさとか死亡しやすさはこれのせいじゃねえ？」
Ｃ：　「そうか……可哀相に」
Ｓ：　「と言いながら、何度死亡させるつもりだ」
Ｃ：　「だって」
Ｓ：　「それにしても、運が死亡率に関係するなら４主やシナリオに必要な忍者どもなどはどうなる」
Ｚ：　「いや、さすがにシナリオキャラは死亡しないだろ……４様は死亡の可能性もある、か？　離脱したことがほとんどないからよくわからねえけど」
Ｃ：　「うん、度重なるシメさん救出作戦のときも本当に最後まで生き残っていたからなあ。離脱を見たのは確か、ロジェの輝く風を受けたあと、お魚にぺちんとやられたときだけ。でもきっと死亡はないよ」
Ｓ：　「なぜ」
Ｃ：　「４様死亡したら、また罰紋の悲劇が繰り返されるじゃないか！　紋章そのものが４様の死亡を許さないはずだ」
Ｚ：　「ああ……なるほど。システムとはかけ離れたところから推測してるけど、まあそれもありか」
Ｓ：　「真紋持ちの不老というのはそういう事情なのか？」
Ｃ：　「さあ？　でもありえそうだろ。紋章が宿主を選んで居心地がよかったら、もうちょっとつきあってくれよって宿主を生き永らえさせるんだ。きっとそう」
Ｚ：　「居心地ねえ……」
Ｓ：　「おまえの中のジェノバも似たようなものか？」
Ｃ：　「ジェノバはどうでもいい。ただ、おれの思い出の中にあんたがいるんだ。居心地いいだろ、おとなしくしてろよ」
Ｓ：　「おまえの思い出にするなというのに……まったく」
Ｚ：　「まあとにかく、ラプソはまたレベルあげということだな」
Ｃ：　「うっ……？」
Ｓ：　「今度《は》レベルあげと言ったほうがいいのではないか？　スキルばかりではなく、全員22、３まであげろ。スノウもな」
Ｃ：　「わかったよ、４様とカールおじさんにみんなの稽古をつけてもらおう。ほらほら、レベルの低い順から出陣だ！」
Ｚ：　「やれやれ、コランバルが訓練所と化したな」
Ｓ：　「それはそれでよかろう。ただ、作業になるからまた……」
Ｃ：　「飽きた」
Ｚ：　「……もう？」
Ｓ：　「……せめて二日ぐらいやらんか」