ラプソディア・ＳＺＣプレイ記

敵は味方

Ｃ：　「せっかくお金もスキルも溜まってきたっていうのに」
Ｚ：　「また武器にでも使ったのか？」
Ｃ：　「仲間が四人も増えたんだ。おかげでまた金欠だ。武器レベルぐらい鍛えてこいよ」
Ｓ：　「シナリオ進行させたのか？」
Ｃ：　「いや、クエスト戦闘をふたつばかり。ひとつはちょっと覗いて、『やーめた』って言ってたカタリナさん＆ケネス救出作戦。ふたりぐらいなら増えてもいいかと思って、クリアして仲間にしたあと、報告がてら噂話聞いてたら、あっというまにタル参入。しょうがない、今度の戦闘で出して鍛えてやろうと、コランバルへ行ったら……なんでカールおじさん、頑張ってるんだ」
Ｓ：　「ほほう」
Ｃ：　「このマップも苦労したんだよ。デフォルトの水陣敷いてある場所に子どもたちが勝手に行ってくれるものと思ってたのに、結構自由奔放に走りまわるんだ。水陣を敷いて誘導しようにも、全然来てくれなくてさ。何度やっても、ひとりかふたりは増援の出てくるほうへ向かっちゃう。もう面倒になって、ひとりやられちゃったけどいいや、って切りあげて上書きセーブ、クエスト失敗に終わりました。まったく、子どもをひとりでも死なせたら失敗だって初めから言ってくれよな。そうしたら、もっと気合入れて計算したのに」
Ｚ：　「苦労するマップってのはだいたい、味方が勝手に動くときってことか」
Ｃ：　「そう、このゲームの本当の敵はきっと味方なんだ」
Ｓ：　「レベルあげで殴りあうことだしな」
Ｃ：　「そう、いつも４様は犠牲にされる――まあそれで離脱したことがないってところが、やっぱり強いってことなんだろうけど、さすがにカズラーの引きつけにはもったいなくて使えない」
Ｚ：　「ありゃ、食われたらなにもできねえもんな」
Ｃ：　「そう、ある意味、あのカズラーの効果音は生々しいよ。あの音がするたびに仲間が体内で消化されているのかと思うと……うう」
Ｓ：　「想像させるな」
Ｃ：　「ともあれ、カールおじさん、レベル28でとってもいい装備持ってるから剥がしてあげよう」
Ｚ：　「剥がすな！」
Ｓ：　「売るな！」
Ｃ：　「いや、猫に着けようと思――」
Ｓ：　「やめんか」