ラプソディア・ＳＺＣプレイ記

幻水４をやっていたつもりが

Ｃ：　「おれは……おれは幻水４をやっているつもりだった。だが、正直に言おう。いま、ぐうたらがコントローラーで動かしているのはキリルとその一党だ」
Ｓ：　「ラプソディア……見つけたのか」
Ｃ：　「言っておくけど、最寄駅のゲームショップにはたまたま寄っただけなんだ。二階の中古売り場にもたまたま足が向いてしまっただけなんだ！　そしてたまたま、お財布には千円札が一枚あったっていうだけなんだ！」
Ｚ：　「誰もラプソディアを買ってきたことは責めてねえよ。けど、千円……て……なんだか物悲しい気がするんだが」
Ｓ：　「シミュレーションは時間がかかるからとかなんとか言って、ラプソディア購入はぐずぐずしておったくせに」
Ｃ：　「うん、やってみてわかった。敵を殲滅するその快感。それは準備の面倒さなんかで妨げられることじゃないんだってこと。おかげで思わず二時間やったけど、まだ序盤。いまキリルが大きくなって劣化したところだ。あの輝かしいＳスキルはどこへ行った！」
Ｚ：　「……だからさ……ああ、もう、すっかり没頭してやがる」
Ｃ：　「それにしても４様、あんな小さい頃から薪で二刀流してたんだな。松明で海賊退治できるはずだよ。うん。スノウの剣の名前がパパブレードなのもそういうことかと」
Ｓ：　「で、ゲームそのものの感想は」
Ｃ：　「序盤でそう簡単には出てこないよ。でも、ある意味、属性合戦は難しくて面白い。一度しくじると一気に窮地に陥るんだ。あのどきどき感、癖になりそう」
Ｚ：　「わざわざ苦しい戦いをすることないだろ」
Ｃ：　「まあ、そうなんだけどさ。でも、最初マップをまわせることを知らなくて、スティール戦では誤爆ばかりだった。エドガーのいるところにブランドで水敷いちゃって、さらにその上からアンダルクが雷敷いちゃってさ。そうなると取り返しがつかない。スティールのHP７、通りすがりの魚人さんのHPは半分、キリルとペックをHP満タンのまま残して、結局《あきらめない》になったよ。こんな序盤でリトライするのは、ぐうたらだけかもしれない」
Ｓ：　「なぜ強敵を斃そうとするのだ。その勝利条件は確か、スティール以外の全滅では」
Ｚ：　「もしくはスティール撃破、どっちかなんだよ」
Ｃ：　「関係ない。あのイベントを見てスティールを放っておけるもんか！　リトライは迷わずキリルを炎陣のど真ん中に放置しといて、絶対おまえだけはぶっころおおおおす！　と総員突撃しました」
Ｚ：　「……主人公放置……あれ、普通は守らなくちゃってあせらせるための演出じゃないのか？」
Ｃ：　「うん、よく考えたらそういうものなんだろうとは思うけど、でも、そのときはもう、キリル放置OKと判断しきってたから、アンダルクに炎玉ひとつだけ持たせて、あとは雷援護一辺倒。むしろ、ぐうたらがあせったのは、スティールにとどめ刺す前に、お魚さんが自滅して終わってしまうんじゃないかってことだった」
Ｚ：　「妙なところで心配するんだな」
Ｃ：　「だって、弱点のくせに炎陣に勝手に乗ってくれるから……そうそう、戦ったあと、ランクが出るんだけどさ、Ａばっかりなんだけど、その上とか下とかあるのかな」＊お魚は炎弱点ではなかったです。なにか勘違いしたらしい。
Ｓ：　「ランクと言うぐらいなら幾種類かあるだろう。しかし、そんなに誤爆しているのにＡが取れるのか」
Ｃ：　「んー、じつはラズリルの裏通りは平面で見やすかったから誤爆はなかったけど、それでもＡ。スティール戦はかろうじて離脱を出さなかった程度で、それでもＡ。評価の基準がよくわからない。ターン数でもないのか、関係しててもそれだけで評価ってわけでもないらしい」
Ｓ：　「むしろ単純にダメージの増減ではないのか？　武器レベルを鍛えて大ダメージを狙うとか、自軍のダメージを減らすなどしてみたらどうだ」
Ｃ：　「じゃあ、そうすると、シグルド戦とか、うっかりセネカでウォルターの地面に風乗せちゃって離脱させたから、結構低評価になってる？」
Ｚ：　「待て、誤爆でウォルター死なせたってこと!?」
Ｃ：　「だって、いっぺんに属性関係が覚えられると思うのか！　まさか土が風に弱いとは思わなかったんだ！……さすがにそのあとのイベントがショックでさ、あのとき誤爆なんかしてごめんなさいを三回言ったよ」
Ｓ：　「……クリアまで何人の味方を誤爆で殺すことか」
Ｚ：　「賭けるか？」