ちょこぼのパルス探訪

サボテンダーに会おう

Ｃ：　「ぴんぽんぱんぽーん。エデン市民のみなさん、こんにちは、蛇足ながらお知らせいたします。サボテンダーを捕まえるためには、初めちょっと追いかけっこを繰り返し、テリトリーの端っこまでおびき出しながら、テリトリーの外から、こんにちはと接触してください。ときたま、まっすぐ走ってただけなのに、まぐれあたりしてくることもあります。どうしても目がまわるというかたは、ちょっと高いところにいるシャオロングイ（アダマンケリス）の後ろに、逃げないサボテンダーがおりますので、そちらへどうぞ。シャオロングイがじろりと睨んできますが、忍び足で駆け抜けていけば問題ありません。脚のあいだが通れそうだなどと考えて実行なさいませんようご注意ください」
Ｓ：　「なんの放送だ、これは」
Ｚ：　「エデンのリヴァイアサン・ターミナルにいるつもりなんだよ。ウグイス嬢ならぬ、チョコボ嬢――」
Ｃ：　「黙ってろ！」
Ｚ：　「ぐはっ！」
Ｃ：　「失礼しました。テスト、テスト――引き続きお知らせいたします。サボテンマスターに会うためには、キャラのHPを1500以上ご用意のうえ、サボテンダーの【サボテンダンス】、続くザ・サボテンダーの【サボテンダンス２番】を、【絶対に手を出さずに最後まで】ご覧ください。以上」
Ｓ：　「……まだサボテンダー遊びしておったのか」
Ｃ：　「いや、でも見かけると追いかける習性あるから、おれ」
Ｓ：　「ところで、アダマンの脚のあいだを通ろうと――」
Ｃ：　「した。なんで通り抜けられないんだろうな。いつもエンカウントになるんだ。おれがよけるの下手なだけか？」
Ｓ：　「………」
Ｚ：　「………」
Ｃ：　「さて、アクセサリ改造しただけじゃ前回と同じ戦闘結果になったので――」
Ｓ：　「ステータスそのままで、もう一度挑んだのか」
Ｃ：　「うん。最後の最後、魔旋風で瀕死状態の直後、翼の攻撃が姐さんに集中して、ホープ君のケアルダが間に合わなかった」
Ｚ：　「またホープばかりに頼ってるし」
Ｃ：　「いや、ヴァニラの回復もすごいんだぞ。ただ、モーション速度の関係で、発動の早さはホープくんが先になる。それより、ちょっとびっくりしたことが。ヒーラーのAIって、とにかく回復が先でレイズは後回しにするのかと思ってたけど、戦闘不能になってるのがヒーラーだった場合、回復はそこそこでもちゃんとレイズを優先するんだな」
Ｓ：　「ということは」
Ｚ：　「何度もホープを戦闘不能にしてるんだな……」
Ｃ：　「だからさあ……ほんと、ぎりぎりなんだって。とにかく魔旋風でみんな吹き飛ばされるから、どうあっても次の行動まで時間がかかるのがネックだ。でも全員戦闘不能でゲームオーバーじゃなくなったぶん、ちょっとは防御が追いついたってところだろ。で、やっぱりディフェンダーレベルあげることにした。【運よく姐さんに攻撃が来なければ勝てる】状態じゃ、万全の準備とはいかないし」
Ｚ：　「頑張れ」
Ｓ：　「それにしても主要ロール以外の成長は、えらくCPを食うものだな」
Ｃ：　「うん。でもいいんだ、ほら、よく言うじゃないか、大器晩成って」
Ｚ：　「ちょっと意味が違う、かな……」