ラプソディア・ＳＺＣプレイ記

訓練訓練

Ｃ：　「あっはっは、チープー、なんなんだよ。ぼろぼろじゃないか」
Ｓ：　「………」
Ｚ：　「結局チープーがどういう目に遭ってても、出てくると笑うんだな」
Ｓ：　「少々可哀相な気もするのだが」
Ｃ：　「いいんだ、前回、こっちに疑いの目を向けやがって、頭来たから今回はチープーの依頼全部受けずに、エックス商会ばっかりに肩入れしてみた結果」
Ｚ：　「それにしても、こういう仕込みがあるとは知らなかったな。品揃えとかなにか変わったか？」
Ｃ：　「うん、防具類いっさい品物がないんだ。どんだけ貧乏なの、チープー」
Ｓ：　「そうなったのはプレイヤーの責任だろうが」
Ｃ：　「まあね。ただハンターの紋章球が売られてるんだ。前回見なかったから、貧乏になったとき限定の品物なんだろうな。ここは買っておくべきなんだろうけど、ちょっと所持金不足だから稼いでくるよ。どうせテラナーでも賞金稼ぎが待ち伏せしているだろうから、レベルあげも兼ねてモンスター退治で頑張って連戦だ――が」
Ｚ：　「が？」
Ｓ：　「また敵のレベルがあがったといって泣いているのではないだろうな」
Ｃ：　「そのとおり！」
Ｚ：　「ひらきなおって威張るなよ」
Ｃ：　「ほら、基本的にモンスター退治は４様率いる低レベル＆特殊キャラの団体と思って出してるんだけど、これがさあ……挟み打ちタイプのマップになると苦戦に次ぐ苦戦で、いっぽうに寄って陣を整えようにも、ゲイリーもパブロも機動力ないからすぐに追いつかれるっていうか……ルネはそれなりにすり抜けるんだけどなあ」
Ｓ：　「キリルのレベルがあがればモンスターのレベルもあがろうが……なぜそこに、エマやらゲイリーやらパブロやらを出す」
Ｚ：　「いや、パブロは普通に魔法キャラ――」
Ｓ：　「レベル２までの土魔法など戦力にならんわ。別の魔法を使わせようにもスキルが足りんとくる」
Ｃ：　「だからそこは我慢の子だ。ひたすらパブロを鍛えないと、いつまで経っても使えないになっちゃうだろ。陣敷きだけで呼び出そうにも、弱すぎて無理なんてことになったら可哀相じゃないか」
Ｓ：　「ふん……」
Ｃ：　「で、研究所をクリアしてキリルのレベルが18になってしまったので、コランバルに出てくるモンスターたちもレベル15〜20あたりになってきました。そうなると、さすがにレベル10平均の連中を引き連れていては４様もフォローのしようがないということで、すぐ死んじゃう連中は外して、ジェレミーやトリスタンにサポートしてもらいながら戦力キャラを整え、そうしてふたりひと組ででもなんとか生き残れるようになってから、特殊たちを出して育てて――と意外と丁寧にやってるだろ」
Ｚ：　「けど、前回はテラナーまで特に鍛えなくても突撃してったじゃないか」
Ｃ：　「前回は前回だ。いまはすでにテラナーでレベル23〜26の連中が待っていることを知っているからな。キリルを強制出撃以外のサブイベントには出さないと決めたからには、この強敵どもを相手にするには周囲を整えないと」
Ｓ：　「武器も防具も整えるのだろうな」
Ｃ：　「ああ、うん……」
Ｚ：　「なに」
Ｃ：　「いや、４様も大変だなあと」
Ｓ：　「確かに収入のためにこき使われているだけの状態になりつつあるが」
Ｚ：　「働けど働けどポッチは消えていき、本シナリオには出してもらえない４様……なんだかなあ」
Ｃ：　「言うなよ！　そのうち……そのうちクエストのほうが本筋になる。真・主人公の活躍もきっと！」
Ｓ：　「と言いながら、防具も４主があとまわしだろう。いまだにアイアンメイルか？」
Ｃ：　「いや、さすがにウィングメイルを買ってあげたよ。基本ステータスが飛び抜けているとはいえ、防具がお粗末じゃ、さすがに陣補整をあてにせずに飛びまわれないからな」
Ｓ：　「陣をあてにせんのか？」
Ｃ：　「だから、４様に陣敷きに１ターン消費させると一気にピンチになるんだよ。とにかく瀕死の仲間を狙ってるモンスターを斃しておくとか、敵が得意属性の上に乗らないように塞いでおくとかが急務。飛びまわる４様に最初はアメリアあたりをつけて風で援護させてたけど、４様にくっついてると、まずはアメリアが狙われちゃうっていう悪循環。結局４様は、ひとりで身軽に敵を薙ぎ倒してもらうに限るんだよな」
Ｚ：　「まじに、みんなの面倒見てるって感じだな」
Ｃ：　「うん、気分は生徒たちに科学実験で自由課題やらせてる先生だ。うっかり目を離すと、後ろの席で勝手に自爆してる生徒がいるっていうか」
Ｓ：　「……まあ気長にな」