ラプソディア・ＳＺＣプレイ記

どっちの味方だ

Ｃ：　「しいいいめええおおおおおん！」
Ｚ：　「なんだ、なんだ」
Ｓ：　「あの大魔法使いが余計なことをしやがるらしい」
Ｃ：　「ほんとだよ。おかげでリトライ５回！　ハーヴェイ、レベル18でチェインメイルひとつなんだから、炎から外さないでくれよ。それに今回は４様もいないし、風魔法はやめろ、風魔法は！　誰がどんなに瀕死でも、行動してレベルアップすれば全回復なんだから！」
Ｚ：　「経験値の計算までするなよ……だいたい、シメさんもいちおう援護のつもりなんだと思うんだけど」
Ｃ：　「だからさあ、相手が眠ってようが起きてようが、ちゃんとダメージ計算してるのに！　風陣、敵のほうが回復しちゃうだろ。もう一度炎敷きなおす手間がかかるんだってば……だいたい、ノアが眠っちゃうほうが大問題だよ、ちくしょう！」
Ｓ：　「やはりノアを出したのか」
Ｚ：　「まあな、回避スキルが最初からＳ。これに乗じない手はない。セドリックに突破してもらってノアに交代、ひたすら盗みまくり、風船を配り、たまにバケツをかぶせながら、しぶとく階段を塞いでねばってもらったんだって」
Ｃ：　「そうそう、ほんとに頑張ったよ、ノアは。度重なる風魔法で眠っちゃうものだから離脱の危険が増大、何度降板させようかって考えたことか……それでも挫けず、立派に４様の代わりを務めてくれたんだ。おかげで前回と同じＡランクをいただけました」
Ｓ：　「前回の離脱がなければＳだったかもという大言壮語はどこへ行った」
Ｃ：　「だから、前回はたぶん４様の攻撃力や反撃が効いてたんだよ。増援はほとんど４様ひとりで片づけてたし。今回はキリルたちに階段のほうへ攻め進んでもらう手間がかかったからな。火力が足りないってのは大変だ」
Ｓ：　「武器レベルも５にあげられることだし、ここらでやはり金か？」
Ｃ：　「うん、また４様使いまくってモンスター退治をこなしてくる。あとクエストも新しいの出てるだろ、きっと」
Ｚ：　「そのうちクエストが本筋になってきそうだな」
Ｓ：　「それでもよかろう……正直、話の筋がわかっているから本シナリオのわくわく感はほとんどない」
Ｃ：　「えっ、でも戦闘は楽しみだぞ。どんなマップでどんな敵が出てくるか。どんな苦労をさせられるか。とりわけ、これから未知の領域になるんだし」
Ｚ：　「なんで苦労したいんだか」
Ｓ：　「それがゲームだと言うのだろう？」
Ｃ：　「そのとおり。さて、前回はこの次の国境の村でリセットするつもりが上書きセーブで失敗したわけだから、実質、これでやりなおし期間は終わりだな」
Ｓ：　「待て」
Ｃ：　「なに？」
Ｓ：　「今回はセーブを分けているだろうな？」
Ｃ：　「………」
Ｚ：　「なんで目を逸らす」
Ｃ：　「えっと……」
Ｓ：　「ここから分けろ」
Ｃ：　「分けると、メモリーカード整理のときにどれがどれだか……」
Ｓ＆Ｚ：　「分けろ」
Ｃ：　「……はい」