ラプソディア・ＳＺＣプレイ記

重耳のごとく

Ｃ：　「さて、と……援軍の魔法使いに手を焼いたものの、なんとかＡランククリア。そしてキリル、お婿さん候補になっちゃってるんじゃないか？」
Ｚ：　「まあ、おまえに娘はやれんみたいな勢いだったからなあ」
Ｓ：　「責任を持てるなら構わんのだが……一騎打ちやる理由が、どうも見あたらんな。どうしてそういう流れになるのだ。しかも連戦とくる」
Ｃ：　「不思議がってもしょうがないよ。とにかくここが正念場だ、キリル。頑張れ」
Ｚ：　「同属性同士の一騎打ち、ミツバで経験しておいてよかったな」
Ｃ：　「よくないっ！　水フィールドで炎のふたりが戦うのがどれほどややこしいか！　ってか、ライオンさんのその技なんだよ、通る道が全部炎じゃないか、ずるいぞ！」
Ｚ：　「びーびー泣きながら逃げまわってるキリルが可哀相なんだけど」
Ｓ：　「勝手に泣かすな」
Ｃ：　「そうだよ、泣いてないって。重耳に倣えだよ。いつかはこっちが有利になるチャンスもある」
Ｚ：　「………」
Ｓ：　「………」
Ｃ：　「なんだよ」
Ｓ：　「おまえがその故事を知っているとは」
Ｚ：　「意味わかってる？」
Ｃ：　「ふたりとも、そこへ直れえええ！」

＊＊＊

Ｃ：　「というわけでライオン父ちゃん、死亡フラグ立てに皇都に戻っていっちゃったよ」
Ｚ：　「追うんだろ？」
Ｃ：　「イスカスに逆にやられそうだもんな……でも悪いけど、その前にクエスト確認してくる」
Ｓ：　「………」
Ｚ：　「どっちがメインシナリオなんだか……」
Ｓ：　「傭兵たちとの戦いが気に入ったらしいな」
Ｃ：　「このあいだの瀕死事件を忘れると思うなよ。リベンジだ！――と待って、このミドーの浅瀬でモンスター退治と宝物掘りやっていこう。わあ、カニがいるじゃないか。喜べ４様、今夜はカニ鍋だ！　だから掘ろう、うんしょ、うんしょ」
Ｚ：　「ここ掘れチョコボといい、掘るの好きだな」
Ｓ：　「まあ……本能に近いかもしれん」
Ｃ：　「見てくれよ、幸せの石が三つも掘れた！」
Ｚ：　「あ、そう」
Ｃ：　「ついでにゴールドメイルにプラチナ！　すごい鉱脈だな、この浅瀬！」
Ｓ：　「鉱脈……と言えるのか？」
Ｚ：　「さあ……ただ、そういうものを採掘できる土地持ってて、どうしてクールーク、こんなに貧乏なんだろう」
Ｃ：　「物価が高いせいだろ。キリルたちの装備品も買えないぐらいだもん。よし、ゴールドメイルを五個ぐらい掘ってくれよルネ！　それで４万ポッチは浮く！」
Ｓ：　「装備品はそれほど出てこんだろうに」
Ｚ：　「だろうなあ……」