ラプソディア・ＳＺＣプレイ記

勝利条件

Ｃ：　「えっと……ライオンさん、ライオンさん？　あの、お話聞いて……聞いてくれない？」
Ｓ：　「まさにライオンだな」
Ｚ：　「すげえ父ちゃんだこと……不倫母ちゃんといい、コルセリアも大変だ」
Ｃ：　「人の家庭事情に興味はないけど――しょうがないな、最初は炎メンバーだ。素早い猫と忍者で陣を敷く」
Ｓ：　「そうしてまた交代しまくりか？」
Ｃ：　「敵の属性がそれぞれひとかたまりになっているほうが悪い。あっちのばらばらのは全員魔法使いみたいだし、フレア姉さんイワドリで、がっこんがっこんやればなんとかなるだろ。さて、次は風で陣援護……手が足りないなあ。いいや、セドリックとキャリーも出しちゃえ」
Ｓ：　「……攻撃のできないキャラを」
Ｃ：　「陣敷くだけだからいいんだよ。攻撃はセネカとキカ姐さんに任せる。ということで次は土の連中と交代。広げた風陣を茶色に塗りつぶしつつ、戦線を下げながらいけよ。間違っても突進するな……突進するなっつってんだろ、ダリオ！」
Ｓ：　「自分で操作しておいて文句を言うな」
Ｚ：　「まあダリオは硬いからいいけど、みんな防具がいまだにチェインメイルだのアイアンメイルだのだからなあ。属性違いの上で攻撃受けたら確実に離脱が出る」
Ｓ：　「なんだ、リトライ何度めという話か」
Ｃ：　「しょうがないだろ。このゲーム、初見でクリアできるのは序盤だけに違いない」
Ｚ：　「どうでもいいけど、キリルとコルちゃんがおしゃべりしてるだけで全然動いてねえぞ」
Ｃ：　「だって今回、この主役たちは邪魔なだけなんだもん。うっかり離脱されたら、あきらめないになるし」
Ｓ：　「……援軍が出てきたぞ」
Ｃ：　「はーい。ああ、あの連中はまた雷か……じゃあ土の連中はそのまま、あ、水も来ちゃったのか。しょうがない、雷、雷……ぎゃー、雷も足りないじゃないか。カールおじさん、レベル高いから出したくないし、ジェレミーとケネス、アンダルクで頑張ってもらうしかないか？　ケイト姉さんもちょっとレベル高いし、うーん」
Ｓ：　「ミツバは？」
Ｃ：　「今日は土なんだよ、彼女。あー、ほんとに面倒臭い子！――おっ、ライオンさんがみずから乗りこんできてくれた！　ボコ殴りだー！　コルちゃんもポカポカやってやれ、『お父さまのわからずや！』」
Ｓ：　「………」
Ｚ：　「………」
Ｃ：　「あれ？」
Ｚ：　「なんだよ」
Ｃ：　「ライオンさん離脱したのに戦闘が終わらない……」
Ｓ：　「勝利条件を確認しろ」
Ｃ：　「えっと……ライオンさん以外の敵ユニット全滅――以外っ!?」
Ｚ：　「ありゃ……」
Ｓ：　「リトライだな。ちゃんと勝利条件を確認してからやらんか」
Ｃ：　「ここまで来れる作戦をやっと組み立てたのに……」
Ｚ：　「同じ作業をやるだけだろ。ほら頑張れ」