ラプソディア・ＳＺＣプレイ記

詠唱不要の罰紋は反則

Ｃ：　「あ……あれ……？」
Ｚ：　「またなにか発見が？」
Ｃ：　「諸刃の剣が……」
Ｓ：　「どうした」
Ｃ：　「スペルレスになってる」
Ｚ：　「あの凶悪な――弱点に乗せてひとりだけターゲットにすれば、どんなボスも一撃できるだろうあれが……詠唱なしっ!?」
Ｓ：　「スキルをどれだけあげたのだ」
Ｃ：　「Ａ」
Ｓ：　「Ａでスペルレスになるのか」
Ｃ：　「いや、おかしいなと思ったんだよ。敵がかたまるように配置してターゲットしてみても、全然発動ターンが表示されないじゃないか。そんなに詠唱遅いのかと思って、４様にひとりで群れの中に突っこんで武器攻撃＆反撃討伐に切り替えてもらってたんだけど、じつは遅くなったんじゃなくて、その場で発動する魔法に変わってたっていう素晴らしいものに」
Ｚ：　「まあそれはともかく、毎度お魚の群れに突っこむ４様か……オベル王家の人間が率先して危険に突っこみたがるってのは当たってるな。誰の台詞だったっけ」
Ｓ：　「幻水５のベルナデットではなかったか？　いずれにしても思いきりネタばれしおって……」
Ｃ：　「どうせいつか、どこかでうっかりネタばれするに決まってるんだ、もう解禁してもいいだろ。ちなみに、４様はお魚の群ればかりに突っこむわけじゃない。オストリッチのあいだもずんずんと」
Ｓ：　「やめんか、いくらなんでも冷や汗ものだぞ、それは」
Ｃ：　「うん、じつは単独行動しているとカズラーへの接近戦はさすがに怖い。再移動余裕見て一撃必殺でないと吸いこまれるからな。オベル遺跡の一階あたりはもう、散歩道同然なんだけど」
Ｓ：　「……モンスターたちとの戦いも日常生活になりつつあるようだな」
Ｚ：　「てか、なんのためにオベル遺跡に潜ってるんだよ。いまだに１階までしか行ってないくせに」
Ｃ：　「金のために決まってるだろ。そもそも２階以上（以下？）にレベル12のタルを連れていけると思うのか。みんなまだ平均18なのに……絶対なんかいるよ、この遺跡。光もさもさとか光もさもさとか光もさもさとか」
Ｓ：　「オベル遺跡のトラウマだな」
Ｚ：　「そりゃ、いきなり警告なしで全滅は怖いけどさ……」

＊＊＊

Ｃ：　「もひとつ報告があったんだ」
Ｚ：　「なに？」
Ｃ：　「エックス商会の仕事をどこかで失敗したらしくてさ。無人島に行ったらチープーが、『ざまあみろ』みたいなこと言うんだ！　ちょっと、むかっとしちゃったよ♪」
Ｓ：　「……仕返しでもするつもりか」
Ｃ：　「もちろん。そろそろ可哀相になってきたなあと思ってたところだったのに、こうなったらエックス商会全部受けてやる！」
Ｚ：　「あのさ、いまさらかもしれないけど、もしかしたらチープーを金持ちにしてやればレア物を売ってくれるようになるんじゃねえの？　でなければ仲間になるとか」
Ｃ：　「えっ……そうなのか？」
Ｓ：　「だがもう、貧乏にしてしまった以上、手遅れでは？」
Ｃ：　「えっ……で、でも……」
Ｚ：　「取り返しのつかない選択肢ってものが幻水には必ずあったよな」
Ｃ：　「……えっと……チープー、ごめん？」